札幌競馬場の札幌ドーム隣への移転構想が浮上―札幌商工会議所がJRAに要請

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20051229&j=0024&k=200512293931

 札幌商工会議所は二十八日までに、老朽化が進む札幌競馬場(札幌市中央区)について、所有者の日本中央競馬会(JRA)に対し、改築する場合は札幌ドーム(同市豊平区羊ケ丘)の隣接地に移設し、全天候型の屋根付き競馬場として新築するよう要請する方針を固めた。既に具体的な構想を独自にまとめ、来年一月にもJRA側に働きかける予定だが、一千億円に及ぶ費用のほとんどをJRAに依存するため実現の可能性は不透明だ。
 構想によると、札幌ドームの西側に隣接する独立行政法人・北海道農業研究センター敷地のうち八十−百ヘクタールを転用し、コースとスタンドを屋根で覆う競馬場と、厩舎(きゅうしゃ)、公園、三千台規模の駐車場などを新設してもらう。コースは芝の二千四百メートルとし、現在の千六百四十一メートルより大型化する。
 …また、別に三百億円を投じて市営地下鉄東豊線の終点を現在の福住駅から一・二キロ延長し、「ドーム・札幌競馬場駅」を設ける案も描いている。

 確かに、札幌ドーム周辺は広大な敷地がありますし、地下鉄も延長されるというのならば大変魅力的な立地条件となります。それに、札幌ドームと併設されるということは、同所で開催される野球・サッカーその他スポーツ・イベントとの相乗効果も期待できます。勿論、経営母体を異にする組み合わせですから、米国のようにカジノを併設した競馬場における財務面と直結した相乗効果と同じものを期待するわけにはいきません。しかし、札幌ドーム・札幌競馬場の一体感が高まれば、「プロ野球Jリーグ・競馬」がスポーツとして並列的なブランド・イメージ醸成にも一役を買うでしょうし、札幌への地域密着の深化を含め、間接的には大きな経済効果を見込むことができるでしょう。


JRA日本中央競馬会道営ホッカイドウ競馬
(競馬)  
/  \
(プロ野球)   ―   (Jリーグ)
北海道日本ハムファイターズ  コンサドーレ札幌

 なお、この構想については、既に吉田照哉社台ファーム代表が社台グループ発行月刊誌『Thoroughbred』平成16年8月号で実現に前向きな見解を公表していますので、関心のある方は是非ご覧ください。

 何にせよ夢のある話には違いありません。悲観的な感想を述べることも安直ですし、少しでも実現可能性があるというのならば、できる限り好意的に推移を見守りたいところですね。
 「それでは皆さん、良いお年を。」(クラウド) (文責:ぴ)