年明けにも予定されていたJRA理事長交代人事が先送りされたという観測

http://www.asahi.com/politics/update/1229/001.html

 農水次官は1〜2年で交代するのが通例。石原葵(まもる)事務次官鈴木宗男衆院議員と親しく、鈴木氏と同じ北海道を地盤とする中川農水相との不仲が伝えられており、年明け早々には退職して日本中央競馬会などに天下りすると見られていた。

 農林水産事務次官経験者がJRA日本中央理事会に天下りするという場合、就任する役職は理事長であることが通例です。現任の高橋政行JRA理事長も前農林水産事務次官からの就任でした。
 ところで、高橋政行理事長は1999年9月12日就任以来2期6年を全うし、在任期間は歴代最長となる3期目に突入しています。公営競技関係5法人の組織形態問題に関する特殊法人等改革推進本部参与会議の答申が2006年3月までにまとめられる*1とのことですし、それを機にJRA理事長が交代することも織り込み済みになっていたのかもしれません。
 今回、石原葵農林水産事務次官勇退が先送りされたことによって、2006年3月にも想定されていたJRA理事長の交代時期もずれ込む可能性が出てきました。
 それはそうと、監督官庁のトップである農林水産大臣と不仲な人物を理事長を迎えてしまうようなことは、中長期的にはともかく短期的に見ればJRAにとって好ましいことではないだろうなあ、と他人事ながら思わずにはいられないMilkyHorse.comの馬法学研究会なのでした。(文責:ぴ)