TCK東京都競馬の益田場外発売所の馬券売り上げ、今年度は9億円を超える見込み

 【毎日新聞島根版】 昨春廃止された益田競馬場に開設されている、TCK公営大井競馬・益田場外発売所の馬券売り上げが好調で、今年度の売上総額は9億円を超える見通しだという。

 益田競馬場は、大井、川崎、船橋、浦和の南関東4場の場外馬券を2001年度から発売している。市営益田競馬の廃止で競馬開催権がなくなったため、益田市は競馬場の発売所を含めた特別観覧席や駐車場を市の施設として残し、大井競馬特別区競馬組合に賃貸する形式で場外発売を続けていた。

 賃貸料は売り上げの10%とされ、これは益田市特別会計に組み入れられる。益田市は、市営競馬廃止に伴う厩舎やスタンドの解体費の負担に苦しむことが予想されていたが、特別会計に施設維持管理基金を設けて賃貸料を積み立て、これを解体費などに充てて乗り切る見通しのようだ。

 この南関東4場の益田場外の売り上げは、2001年度が4億8000万円(入場者は2万3000人)、2002年度は7億9000万円(入場者3万9000人)だった。2003年度の売上は、2月26日現在で既に2002年度を大きく上回る8億6600万円(入場者4万5000人)となっており、最終的には9億円を超える売上が予想されている。

 この収入があるのならば、益田競馬の継続にかかる費用も何とかならなかったのだろうか、という気もするのだが―。