@牧場見学!|(静内町) アロースタッド

アロースタッド-種牡馬厩舎[概要]
 静内地区、ひいては馬産地・日高を代表するスタリオンステーション。株式会社ジェイエスの関連施設として、1982年9月に創設された。三棟の種牡馬厩舎を擁し、最大繋養可能頭数は39頭。内国産種牡馬の代表格アンバーシャダイサクラユタカオータマモクロスなどの繋養先として知られてきた。最近では、欧州三冠を無敗で制した「神の馬」ラムタラを総額44億円のシンジケートを結成したほか、メジロライアンタイキシャトルの導入に成功。また、大種牡馬ブライアンズタイム地方競馬リーディングサイヤーアジュディケーティングも移動してきており、ラインナップはいっそう魅力を増している。2004年9月の静内スタリオンステーション閉鎖に伴い、繋養種牡馬の大半がこちらに移動した。

 一般見学の時間帯は午後に設定されているので、種牡馬厩舎を外から見回る形式で見学する。従って、馬が馬房から顔を出してくれるのを気長に待つことになる。夏季期間中は必ず「二十間道路牧場案内所」へ事前に立ち寄って、見学申し込みの手続をとること。

 ちなみに、観光周遊バス「しずないロマン・ロード号」(有料)に乗車すると、午前中にアロースタッドに立ち寄ることがあり、この場合は放牧中の種牡馬を見学することができる。また、ユニオンオーナーズクラブの会員も、午前中の放牧時間帯に見学可能。

[アクセス]
 所在地:〒056-0144 北海道静内郡静内町田原499-3
 電話番号:非公開
 見学条件:競走馬のふるさと案内所で確認すること
 事前連絡:不要。ただし、夏季は必ず「二十間道路牧場案内所」へ事前に立ち寄って、見学申し込みの手続をとること
 *周辺地図は競走馬のふるさと案内所「北海道牧場マップ」が参考になる。
 *JR静内駅から、駅前通りを直進する(途中で国道235号線と交差する。苫小牧・門別・新冠方面から国道235号線を来た場合は、ここで左折する)。
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 道道71号線を道なりに、道立静内高校→静内消防署→右手の「競走馬のふるさと日高案内所・北海道市場」看板と経由し、
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 約10分(約5.0km)で左手に「二十間道路桜並木」の標識がある分岐路に到達する。
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 その分岐路で左折し、道なりに高台へと進んでいくと、約3分(約2.0km)で二十間道路桜並木入口に到着。
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 入口の右手に駐車場(桜舞馬公園)があり、その奥に二十間道路牧場案内所もある(ちなみに、左手はレックススタッド)。
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 さらに桜並木の直線道路を道なりに約2分(約1.5km)進むと、左手にアロースタッドがある。
 一般見学者用の駐車場は敷地外なので、二十間道路牧場案内所に立ち寄ったときに確認していくこと。

 *なお、国道235号線の新冠−静内間は若干混むことがあるので、新冠方面からは、地理に明るいのならば新冠サラブレッド銀座(道道209号線)を経由する山越えルートで向かう方法もある。具体的には、
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 新冠サラブレッド銀座
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 優駿SS・ナリタブライアン記念館
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 朝日駐在所わきの┠字路を右折
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 新冠川(姉去橋)を渡る
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 突き当たりのY字路を左折
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 『静内→』の標識がある┝字路を右折して山越え開始
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 「左手に早田牧場新冠支場の跡地があるんだなあ…」と思いつつ山越え終了(えー)
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 二十間動路桜並木と交差するので右折→アロースタッド到着。

 *新千歳空港から国道36号線国道235号線→道道71号線→二十間道路桜並木を経由して車で約120分。
 *札幌市内から千歳市内までは、距離の割に渋滞に巻き込まれやすく、時間帯によって30分〜75分を要するので注意。
 従って、札幌市内から国道36号線国道235号線→道道71号線→二十間道路桜並木を経由して車で約150分〜195分。

[豆知識]
 *カーナビは行き先検索で「アロースタッド」「二十間道路桜並木」を直接指定するのが有効。国道235号線沿線からならば、カーナビの指示がなくても、現在地さえ見失わなければ、そう迷うことはないと思うが…。
 *時間と体力にゆとりがあるならば、静内市街から自転車で向かうことも充分可能(約8.5km)。
 *覚悟さえあるのならば、歩いていけないこともない(実例あり)。

[URL]
 公式サイト:http://jscompany.jp/
 見学情報(競走馬のふるさと案内所):http://www.uma-furusato.com/farm.php?farm_id=10201

[主な繋養馬]
 アンバーシャダイ Amber Shadai(1983年天皇賞(春)、1981年有馬記念、功労馬)
 ブライアンズタイム Brian's Time(1988年フロリダダービー-米G1)
 ラムタラ Lammtarra(1995年欧州三冠、1995年英仏年度代表馬)
 アジュディケーティング Adjudicating(1989年シャンペンS-米G1)
 タイキシャトル Taiki Shuttle(1998年ジャックルマロワ賞-仏G1ほか、JRA顕彰馬)
 メジロライアン Mejiro Ryan(1991年宝塚記念-G1、Retsuden.com-想いを力に変えて「メジロライアン列伝」)
 ウイニングチケット Winning Ticket(1993年日本ダービー-G1)
 ウイングアロー Wing Arrow(2000年ジャパンCダート-G1、2000年フェブラリーS-G1)
 カリスタグローリ karisuta glory(1991年クリスタルC-G3)
 グレートサクセス Great Success(4勝)
 サウスヴィグラス South Vigorous(2003年JBCスプリント-G1)
 サクラローレル Sakura Laurel(1996年天皇賞・春-G1、1996年有馬記念-G1)
 サニーブライアン Sunny Brian(1997年日本ダービー-G1、1997年皐月賞-G1、Retsuden.com-実力は謎にあらず「サニーブライアン列伝」)
 スマートボーイ Smart Boy(2003年マーチS-G3、2003年平安S-G3、2002年平安S-G3、2001年アンタレスS-G3、2000年アンタレスS-G3)
 スーパーライセンス Super License(1995年キャピタルS-OP、フジキセキの半兄)
 セイウンスカイ Seiun Sky(1999年菊花賞-G1、1999年皐月賞-G1)
 ゼンノエルシド Zenno El Cid(2001年マイルチャンピオンS-G1)
 ダイワテキサス Daiwa Texas(2000年中山記念-G2、1998年オールカマー-G2ほか)
 ツルマルボーイ Tsurumaru Boy(2004年安田記念-G1)
 トーホウエンペラー Toho Emperar(2002年南部杯-G1、2001年東京大賞典-G1)
 ミレニアムバイオ Millennium Bio(2002年マイラーズC-G2、2003年富士S-G3、2003年北九州記念-G3)
 ルーブルアクト Raubles Act(1993年鳴尾記念-G2)
 ロイヤルタッチ Royal Touch(1995年ラジオたんぱ杯3歳S-G3、1996年菊花賞-G12着、19996年皐月賞-G12着)
 アサティス Assatis(1989年ジョッキークラブ大賞-伊G1)
 グリーンアプローズ Green Applause(米国で2戦1勝)
 サフロンウォルデン Saffron Walden(1999年愛2000ギニー-愛G1)
 スキャターザゴールド Scatter the Gold(2000年クイーンズプレート-加G1)
 ストローズクリーク Strodes Creek(1994年ケンタッキーダービー-米G12着)
 デザートストーリー Desert Story(1996年ホーリスヒルS-英G2ほか)
 ディアブロ Diablo(1991年トゥルーノースH-米G2)
 トーホウキング Toho King(不出走)
 パラダイスクリーク Paradise Creek(1994年アーリントンミリオン-米G1ほかGI4勝)
 ミシックトライブ Mythic Tribe(1戦0勝、キングマンボの全弟) 
 ワイルドラッシュ Wild Rush(1998年カーターH-米G1、1998年メトロポリタンH-米G1)

[主な物故馬]
 メジロブライト(2004年5月16日に移動先の新冠町・ビッグレッドファーム明和にて没、1998年天皇賞(春)-G1、Retsuden.com-羊蹄山に季節は巡り「メジロブライト列伝」)
 ホリスキー(2003年11月19日没、1982年菊花賞)
 タマモクロス(2003年4月10日没、1988年天皇賞春秋-G1連覇、1988年宝塚記念-G1、Retsuden.com-白の伝説「タマモクロス本紀」)

[写真]
◆周辺:
 *左から、アロースタッド種牡馬厩舎×3。
 アロースタッド-種牡馬厩舎 アロースタッド-種牡馬厩舎+セイウンスカイ(2003年) アロースタッド-種牡馬厩舎+タイキシャトル(2003年)
 *一般見学のときは、こんな感じに厩舎の外から見学するわけです。
 *どうか目当ての種牡馬が顔を出してくれますように…。

◆周辺(おまけ):
 *左から、静内スタリオンステーション×3。
 静内スタリオンステーション-放牧地(2004年) 静内スタリオンステーション-種牡馬厩舎(2004年) 静内スタリオンステーション-種牡馬厩舎(2004年)
 *2004年9月限りで閉鎖された静内SSの写真です。繋養されていた種牡馬の大半がアロースタッドへ移動しました。

◆馬:
 *タイキシャトル×8。JRA顕彰馬「日本の誇るマイラー」。
 タイキシャトル(2003年) タイキシャトル(2003年) タイキシャトル(2004年) タイキシャトル(2004年)
 タイキシャトル(2003年) タイキシャトル(2003年) タイキシャトル(2003年) タイキシャトル(2003年)
 *有名な話ですが、タイキシャトルはとても人懐っこく愛想がよい。イイヤツですよ。特に、女性に対しては。
 *2年おきにアロースタッドイーストスタッドシャトルしているので、2005〜2006年はイーストスタッドで繋養される予定。

 *ラムタラ×6。「神の見えざる手」に祝福された無敗の欧州三冠馬
 ラムタラ(2003年) ラムタラ(2003年) ラムタラ(2003年) ラムタラ(2003年)
 ラムタラ(2003年) ラムタラ(2003年)
 *これほどの歴史的名馬を日本で拝めるとは眼福の至り。シンジケート総額は44億円。

 *ブライアンズタイム×4。小柄な大種牡馬
 ブライアンズタイム(2003年) ブライアンズタイム(2003年) ブライアンズタイム(2003年) ブライアンズタイム(2003年)

 *メジロライアン×4。ライアン・カットも健在。
 メジロライアン(2003年) メジロライアン(2003年) メジロライアン(2003年) メジロライアン(2003年)

 *左から、サクラローレル×2、サウスヴィグラス
 サクラローレル(2003年) サクラローレル(2004年) サウスヴィグラス(2004年)
 *左から、サニーブライアンセイウンスカイ×2、ゼンノエルシド
 サニーブライアン(2003年) セイウンスカイ(2003年) セイウンスカイ(2003年) ゼンノエルシド(2003年)
 *左から、アサティスウイングアロートーホウエンペラー×2。
 アサティス(2004年) ウイングアロー(2003年) トーホウエンペラー(2003年) トーホウエンペラー(2003年)

 *左から、ダイワテキサスロイヤルタッチカリスタグローリグレートサクセス
 ダイワテキサス(2003年) ロイヤルタッチ(2003年) カリスタグローリ(2004年) グレートサクセス(2004年)

 *左から、サフロンウォルデン×2、デザートストーリー、ディアブロ
 サフロンウォルデン(2003年) サフロンウォルデン(2003年) デザートストーリー(2003年) ディアブロ(2003年)
 *左から、パラダイスクリーク、ミシックトライブ、スキャターザゴールド×2。
 パラダイスクリーク(2003年) ミシックトライブ(2003年) スキャターザゴールド(2004年) スキャターザゴールド(2004年)

 *功労馬待遇を受けているアンバーシャダイ×3。
 アンバーシャダイ(2003年) アンバーシャダイ(2003年) アンバーシャダイ(2003年)

◆馬(おまけ):
 *メジロブライト(2004年5月16日没)×4。
 メジロブライト(2003年8月) メジロブライト(2003年8月) メジロブライト(2003年8月) メジロブライト(2003年8月)
 *ホリスキー(2003年11月19日没)×2、タマモクロス(2003年4月10日没)。
 ホリスキー(2003年8月) ホリスキー(2003年8月) タマモクロス(2001年11月)

[牧場見学記エトセトラ]
◆エトセトラ
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[見学マナー]
 牧場見学の際には見学マナーを必ず守りましょう。(北海道日高支庁ウェブサイト)