2003年の福山3歳二冠馬ユノエージェントが現役を引退

 昨年6月のタマツバキ記念アラブ大賞典8着以来脚部不安で休養していた、2003年の福山3歳二冠馬ユノエージェント(牡5歳)[番園一男厩舎(福山)]が、現役を引退することとなった。今後は鹿児島県で乗馬として余生を送るとのこと。

 ユノエージェントは、父が益田競馬出身の伝説的名馬ニホンカイユーノス、母がミスオリビアン(母父ファストセンプウ)で、半弟に福山大賞典、福山マイラーズカップなど重賞4勝のメイユウオライオン(父ミスタージョージ)がいるという血統構成。北海道・門別町の賀張中川牧場の生産で、馬主は平賀眞吾氏。

 2歳の8月に福山でデビューし、3戦目で初勝利。2歳時はそれほど注目を集める存在ではなかったが、全日本2歳アラブ優駿で3着と健闘して注目を集める存在となる。3歳時は、福山ダービーを圧勝し、福山の3歳三冠間違いなしと見られたが、二冠目の鞆の浦賞でスイグンの2着に敗れると、続く全日本アラブグランプリでも一番人気を裏切ってスイグンの5着と完敗。それでも、スイグン不在の三冠目のアラブ王冠を快勝し、二冠を達成する。4歳となった昨年は本格化し、福山大賞典、福山マイラーズカップと重賞を2連勝。さらに、ローゼンホーマ記念で古豪ユキノホマレとの死闘を制すると、続く福山桜花賞で宿敵スイグンを破り雪辱を果たした。その後、タマツバキ記念アラブ大賞典では8着と敗れ、レース後に脚部不安が判明して休養していた。【福山エース】