[佐賀]第6回九州大賞典(D重賞・KG1)|優勝:オンユアマーク|父:ホワイトマズル|生産:千歳市・社台ファーム

 佐賀競馬場で行われた、佐賀記念(統一GIII)のステップ競走の九州大賞典は、2番人気のオンユアマーク(牡6歳)[下條知之騎手、真島元徳厩舎(佐賀)]が、スタートからハナを切り、直線もそのまま押し切って優勝した。勝ちタイムは2:49:3。勝ったオンユアマークは、2002年の東京記念を制して以来、ちょうど2年ぶりの重賞制覇。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [九スポ杯・3歳以上:佐賀・ダート2500m:別定・晴・良]

 佐賀記念(統一GIII)2着馬で、吉野ヶ里記念など5連勝中のオペラキッスは、単勝1.7倍と断然の一番人気に推され、好位追走から勝負所で追い上げたものの、結局勝ち馬を捉えることができず、2 1/2馬身差の2着。以下は大きく離され、5番人気のエンジェルボーイが、2着から2秒差の3着。

 以下、一昨年、昨年とこのレースを制し、今回三連覇に挑んだハクシュカッサイは、後方追走から勝負所で追い上げたものの、直線伸びきれずに5着どまり。昨年のこのレース2着のオートキングは、中団追走から勝負所で追い上げたものの、直線失速して7着。はがくれ大賞典大賞典2着のタイキシリウスは、中団追走も直線伸びず8着。JRA→岩手と移籍し、今期から佐賀に転入。その今期不振ながら前走久々に2着に入って復調気配を見せた2000年のNHKマイルカップ(GI)2着馬トーヨーデヘアは、ここでは距離が長く、中団追走から早々に一杯となって最下位の12着に沈んだ。

 勝ったオンユアマークは、父が今年の天皇賞・春(GI)を勝ったイングランディーレなどを輩出している名種牡馬ホワイトマズルで、母がシュガーダディガール(母父Spend a Buck)という血統構成。北海道・千歳市社台ファームの生産で、馬主は原久美子女史。旧3歳の6月に旭川でデビューし、4戦目で初勝利。ホッカイドウ競馬で9戦1勝の成績を残して大井に移籍。3歳時は東京ダービー4着、東京記念3着とまずまずのレース振りを見せ、暮れの東京大賞典(統一GI)でも6着と健闘。その後4歳秋の東京記念で待望の重賞初制覇。しかし、その後は今一つ精彩を欠き、昨年の金盃の2着が最高の成績。この秋に佐賀に移籍し、転入緒戦の前走を2着してここに臨んでいた。