種牡馬リアルシャダイが5月26日に死亡―享年25歳

 【netkeiba.com】 5月26日、菊花賞(GI)などGI3勝のライスシャワーなど、数々の名ステイヤーを輩出した名種牡馬リアルシャダイが、繋養先の社台スタリオンステーションで右後肢蹄葉炎に起因する衰弱によって死亡した。享年25歳。

 リアルシャダイは、父がTrun-to系の三本柱の1頭であるRoberto、母がベルデイムS(米GI)2勝、デラウェアH(米GI)、アラバマS(米GI)、モンマスオークス(米GI)など13勝を挙げた名牝Desert Vixen(母父In Reality)という血統。現役時代は社台ファーム創始者である吉田善哉氏の所有馬として走り、重賞勝ちこそドーヴィル大賞(仏GII)のみに終わったが、仏ダービー(仏GI)2着、サンクルー大賞(仏GI)3着、凱旋門賞5着(仏GI)など級の走りを見せ、通算8戦2勝の成績で現役を引退。引退後は種牡馬として1984年から2000年まで社台スタリオンステーションで供用され、2001年に種牡馬を引退、同地で功労馬として余生を送っていた。

 種牡馬としては、1989年の桜花賞(GI)を勝ったシャダイカグラ、1990年の阪神3歳S(GI)を勝ったイブキマイカグラのほか、1992年の菊花賞、1993年、95年の天皇賞・春(GI)を制したライスシャワーを筆頭に、1994年の日経賞(GII)、1995年のステイヤーズS(GIII)を勝ったステージチャンプ、1994年の阪神大賞典(GII)、1994年の日経新春杯(GII)を勝ったムッシュシェクル、1995年の目黒記念(GII)、1996年の日経新春杯(GII)を勝ったハギノリアルキングなど長距離レースでの活躍馬を数多く輩出。現役馬では、2002年のアルゼンチン共和国杯(GII)を制し、昨年の天皇賞・春(GI)で2着したサンライズジェガー(牡6歳)[福永甲厩舎(栗東)]がいる。また、1993年には、11年間続いたノーザンテーストの牙城を崩し、JRAリーディングサイアーに輝く栄誉も得た。

 また、母の父としてもステイヤーとしての血を伝え、今年の天皇賞・春を制したイングランディーレ(牡5歳)[清水美波厩舎(美浦)]を輩出している。