5月26日の第16回かしわ記念(統一GII)-船橋は、ナイキアディライトが優勝

 【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 [農林水産大臣賞典・4歳以上:船橋・ダート1600m:定量・晴・良]

 単勝4番人気のナイキアディライト(牡4歳)[石崎隆之騎手、出川龍一厩舎(船橋)]が、スタートからハナを切ってマイペースの逃げを打ち、そのまま逃げ切った。勝ちタイムは1:39:7。

 2001年の南関東三冠馬で今回は的場文男騎手が手綱を取ったトーシンブリザードは、道中好位につけて直線も伸びてきたが、スローペースに落とした勝ち馬に上がりをまとめられて1 1/2馬身差の2着。今回横山典弘騎手に乗り替わった2001年のフェブラリーS(GI)勝ち馬ノボトゥルーは、中団から差を詰めたものの3着まで。かきつばた記念(統一GIII)を勝ってここに臨んだ名古屋のマルカセンリョウは、道中2番手追走も勝負所で置かれて4着。武豊騎手騎乗で一番人気に推された昨年の東京大賞典(統一GI)勝ち馬スターキングマンは、後方追走も伸びきれずに5着に終わり、三連単は46,820円の波乱となった。

 以下、エンプレス杯(統一GII)勝ち馬レマーズガールは、今回は後方待機から直線勝負の競馬になり、よく追い上げたものの6着まで。昨秋にJRAから船橋に転厩して以来7戦5勝の上がり馬トミケンマイルズは、好位追走から勝負所で追い上げて見せ場を作ったものの、直線失速して7着。2001年のJBCスプリント(統一GI)勝ち馬ノボジャックは、中団追走も見せ場なく8着に終わった。

 勝ったナイキアディライトは、父ディアブロ、母ナイキアラモード(母父スリルショー)の血統。北海道・新冠町のハシモトファームの生産で、馬主は小野スミ氏。2歳9月の船橋でデビューし、2連勝。その後JRAの芝の条件特別で連敗も、明け3歳時はブルーバードカップを皮切りに重賞4連勝で南関東牡馬クラシックの二冠を制覇。続くジャパンダートダービー(統一GI)では逃げてビッグウルフの3着と健闘。しかし、夏の休養から復帰後は今一つ不甲斐ないレースが続いていた。

 今回はスローの単騎逃げに恵まれた上、JRA勢が衰えの見えるノボ2頭に骨折明けのスターキングマン、他地区勢は遠征に弱いマルカセンリョウと相手に恵まれた面もあった。それだけに今回の勝利で完全復活と即断はできないし、スンナリ行けなかった場合の不安もある。次走以降のレース内容に注目したいところだ。

 トーシンブリザードは、今回は相手に恵まれたこともあるがレース内容自体もそう悪くはない。まだまだ全盛期の状態には程遠いが、好走と大敗を繰り返しながらも少しづつ上向いている気配は見える。今後も調整が難しいだろうが、もう一花咲かせてもらいたいところだ。ノボトゥルーは、全盛期の勢いがないなりに堅実な走りを見せている。マルカセンリョウは大崩れはなかったものの、全能力を出し切ったとは見えず、やはり遠征は苦手のようだ。スターキングマンは、今回は展開不向きもあるが休み明けでやはり途上だったのだろう。ここを叩いてどう変わるか。レマーズガールは牡馬相手では厳しく、ノボジャックはさすがに衰えが隠せなくなってきたようだ。