第19回中島記念(D重賞)-佐賀は、オペラキッスが優勝

 【NAR地方競馬全国協会】 公営佐賀競馬のグランプリ・中島記念は、単勝2番人気のオペラキッス(牡3歳)[山口勲騎手・山田勇厩舎(佐賀)]が中団待機から徐々に進出。4角で先頭に立つと、直線後続を4馬身差突き放して優勝した。勝ちタイムは2分11秒5。

 [日刊スポーツ杯・ファン選抜:佐賀・ダ2000m:別定・晴・良]

 昨年の九州地区クラシック三冠馬で、今期サマーチャンピオン(統一GIII)2着など佐賀競馬古馬のエースとして活躍してきたカシノオウサマは、単勝1.9倍と断然の支持を受け先行策から早目に先頭に立ったものの、勝ち馬の勢いに屈して2着。昨年に続くグランプリ連覇はならなかった。さらに3馬身差の3着にベルフォルテ。

 以下、九州大賞典3着のリンデンリバティーは後方から差を詰めて6着。この夏上山から転入し、九州記念3着のニシノボルドーは、中団から追い上げたものの直線失速して8着。名手鮫島克也騎手騎乗で4番人気に推されたブランニューカラーは、ハナを切ったものの早目に掴まり9着に終わった。

 勝ったオペラキッスは父グランドオペラ、母ミムズキッス(母父Highland Blade)という血統構成で、三代母は先日29歳で大往生した1977年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬Our Mims。2歳の8月にデビューし、2歳時は5戦2勝とさほど目立たなかったものの、明けて3歳3月のル・プランタン賞を6馬身差で圧勝してこの世代のトップに踊り出ると、続く荒尾ダービーも快勝。断然ムードで迎えた九州ダービー栄城賞は打撲のため無念の出走取消となったものの、この秋も肥後菊賞、九州菊花賞を楽勝して九州クラシック二冠を達成。ここまで古馬混合戦では3戦して二着2回三着1回とパンチ不足のレースが続いていたが、年末の大一番で厩舎の大先輩・カシノオウサマを下し世代交代をアピールした。父グランドオペラはダート界ではお馴染みの血統。牝系も筋が通っており、来年以降は佐賀競馬のエースとして全国区での活躍を期待したいところだ。