Yahoo! JAPAN含むソフトバンク・グループがD-netと業務提携―地方競馬の馬券一斉発売を年内開始

http://www.nikkansports.com/ns/horseracing/f-hr-tp0-051025-0001.html

 日本レーシングサービス(NRS)は現在、電話やネットから在宅投票するシステム「D-net」を監理・運営しているが、年内にもソフトバンク・プレイヤーズとの共同運営に移行する。
 ソフトバンクグループのポータル(玄関口)サイト、ヤフーからも接続できるようにするほか、全国各地の地方競馬場のレース映像をネット配信する予定。

 日刊スポーツによる速報です。今年9月、ソフトバンク・グループによる岩手県競馬との業務提携が発表された際、極めて楽観的に

D-netとシステム提携する余地だって理論的にはあり得ます。
(id:milkyhorse:20050906:p1)

と予言(結果的に)しておいた当欄にしてみれば、まさに想定の範囲内の出来事です。本当に素晴らしい。
 ヽ(´ー`)ノ
 実はここ数日、全国各地の地方競馬場では、ぐうの音も出ないようなニュースが相次いでいたのですが、(↓)

道営競馬の経営改善最終年―発売額、計画の9割(北海道新聞)

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20051025&j=0023&k=200510258296

 赤字再建団体へ転落寸前の北海道が、道営競馬を存続させるのは容易ではない。経済状況の回復の遅い道内では、馬券発売額の大幅な伸びは考えにくい。さらに、同委員会が提言しているJRAからの支援についても、課題は残る。…一方、道営競馬を廃止した場合の産地の影響は甚大で、最悪の場合、主力馬産地の日高管内の牧場の四割以上が廃業し、同管内では百五十二億円の損失をもたらすという調査もある。

岐阜県知事、笠松競馬の存廃で見解―赤字6500万円以内が判断の一つ(中日新聞)

http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20051022/lcl_____gif_____006.shtml

 会議後、古田知事は中日新聞の取材に応じ、赤字額を六千五百万円残る基金以内に抑えられるかを存廃判断の一つの基準として示した。

岩手県競馬、黒字化大ピンチ(朝日新聞)

http://mytown.asahi.com/iwate/news01.asp?kiji=8741

 岩手県競馬組合は絵画などのほか、不動産の売却も進めているが、順調とは言えず、00年に赤字に転落して以来、6年ぶりに黒字化できるかどうか、見通しは厳しそうだ。

(↑)このタイミングでソフトバンク・グループによるD-net共同運営参加が基本合意に達し、速やかに報道されたという経緯は、地方競馬存続へ巻き返す上で絶妙の追い風といい得ます。まさに僥倖であったというべきでしょう。
 それにしても、後追い配信された朝日新聞の記事によると、
http://www.asahi.com/business/update/1025/060.html

D-netは…現在は全国に約4万人の会員がいる

とのこと。サービス開始以来7年経つというのに、D-netの会員数がたったこれだけだったとは。中央競馬のPAT会員数なんて、約235万人ですよ!(2005年6月現在)
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 まさに逆境。しかし、ものの見方を変えれば、地方競馬の電話投票市場には新規開拓の余地がいくらでもあるということです(フロンティア・ラインすらなかったとは)。とにかく、「MilkyHorse.comの馬法学研究会」は次世代型D-netを応援しています。(文責:ぴ)