[荒尾]第16回アラブ大賞典|優勝:ユメゴゼン|父:ナイスフレンド|生産:新冠町・清水克則牧場

 台風の影響で1週間順延され、9月14日に行われた荒尾のアラブ大賞典は、単勝3番人気のユメゴゼン(牝5歳)[吉留孝司騎手、松島壽厩舎(荒尾)]が、スタートからハナを切ってそのまま逃げ切った。勝ちタイムは1:38:3。

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 道中2番手を追走した2003年の有明大賞典勝ち馬ハイメーカーが、そのまま流れ込んで1馬身差の2着。昨年のこのレース2着で、ここは単勝1.4倍と圧倒的な一番人気に推された2002年のアラブチャンピオン勝ち馬コウザンシンオーは、後方追走から直線よく追い込んだものの、時すでに遅く3着まで。

 以下、昨年の中京スポーツ賞勝ち馬で、この春に福山から転入したモナクラムセスが中団追走から流れ込んで4着。2歳時、今は亡き上山競馬で若草賞、若竹賞の2重賞を制し、荒尾転入後は昨年の肥後さざんか賞2着などの成績を残しているワタリオーカンは、中団追走から直線伸びきれずに5着。1998年の北海盃、アラブ優駿黄菊賞セイユウ賞、アラブ王冠を制し、ホッカイドウ、金沢、荒尾と渡り歩いてきた10歳の古豪ホーエチャンピオンは、好位追走から見せ場を作ったものの、直線失速して6着。昨年の九州アラブチャンピオン勝ち馬スズノウインディは、先行策も勝負所で一杯となり7着に終わった。

 勝ったユメゴゼンは、父が現役時代に1994年に大井のアラブダービーを制するなど7戦7勝の成績を残し、種牡馬としては1999年の東北アラブダービー馬マルハチフレンドなどの活躍馬を輩出しているナイスフレンド。ちなみに、同馬の半弟には2003年の毎日杯(GIII)を制したタカラシャーディがいる。また、母がユキゴゼン(母父キタノトウザイ)という血統構成。北海道・新冠町の清水克則氏の生産で、馬主は東廣美氏。2歳の7月に荒尾でデビューし、3戦目で初勝利。そこから3連勝し、荒尾のヤングチャンピオンを2着。3歳秋の肥後さざんか賞で重賞初制覇。4歳の春から夏にかけて6連勝してA1クラスに昇級したが、その後は勝ちきれないレースが続き、前走A2クラスに降級しての特別戦で久々の勝利を挙げてここに臨んでいた。