米国馬産業の経済効果は直接で年390億ドル(約4兆2900億円)、波及を含むと合計で約1020億ドル(約11兆2200億円)の支出

 http://www.jair.jrao.ne.jp/japan/newsprot/2005/body/0811.html#P1

 「アメリカ馬産業の経済効果」に関する調査は、アメリカ馬審議会(American Horse Council)の依頼でディロイト・コンサルティング(Deloitte Consulting)によって実施された。調査報告書作成のための主な資金は、アメリカン・クォーターホース協会(the American Quarter Horse Association)、ジョッキー・クラブ(the Jockey Club)、全米サラブレッド競馬協会(the National Thoroughbred Racing Association)、ブリーダーズカップ社(Breeders’ Cup)、キーンランド協会(Keeneland Association)、全米駁毛馬協会(the American Paint Horse Association)、全米馬開業獣医師協会(the American Association of Equine Practitioners)、米国トロッティング協会(the United States Trotting Association)、サラブレッド馬主生産者協会(the Thoroughbred Owners and Breeders Association)および米国馬術連盟(the United States Equestrian Federation)から提供された。

 この数値は、サラブレッド以外の全ての馬産業を含めてのものであり、このうち単一分野で国内総生産(GDP)に対して最大の貢献をしているのはやはりサラブレッド競馬。その経済効果は208億ドル(約2兆2880億円)であるとのことです。特に、競馬分野だけで約43万頭の馬が生産されており、これは馬産業に対して25億ドル(約2750億円)の直接効果と約60億ドル(約6600億円)の経済全体への効果をもたらしているそうです。また、470万人の人々が馬産業に関与し、そのうち180万人は馬の所有者であり、馬産業は全体を通じて約70万人の雇用を創出していると推定されています(スゲエ)。
 ところで、わが国・日本の軽種馬生産額は、2003年度の確定値によると、約365億円です*1。波及効果を含むと、どのくらいの金額になるのでしょうか。 (文責:ぴ)

*1:農林水産省統計情報部発表に基づく。「JBBA NEWS」2005年7月号22頁。