金子真人オーナーが所有馬の馬主登録を法人名義「金子真人ホールディングス株式会社」に変更

 http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200508/ke2005080413.html

 無敗の二冠馬ディープインパクトをはじめ、数多くのオープン馬を所有している金子真人氏が、今までは個人だった馬主名義を、法人である金子真人ホールディングス(株)に4日付で変更する。

 個人馬主が税制面での優遇等、財務上の都合から法人馬主へ移行することは珍しくありませんが、法人名称にこれほどのインパクトがある事例は古今例を見ないものと思われます(多分)。ところで、「ホールディングス」という名称は、文字通り「持ち株会社(holding company)」を意味するわけですが、この持ち株会社保有するのは競走馬だという点が面白みのあるところです(面白いですよ!)。
 もしも、この「金子真人ホールディングス」が(株)図研の筆頭株主*1を兼ねるようなことがあれば、「フサイチ」の冠名で知られる我らが「フサロー」オーナー(関口房朗氏)ですら道半ばで挫折*2した上場企業と馬主活動の融合*3金子真人オーナーは果たすことになるのですが、「ホールディングス」という名称にその意気込みを感じ取るのは、深読みし過ぎでしょうか(夢見がちなお年頃)。 (文責:ぴ)

金子馬応援サイト Go to the victory !!

 http://gtv.vis.ne.jp/

法人馬主への切り替えは名義貸しの疑いなどの煩事を避けるためではないか、という至極まっとうなご意見

 http://d.hatena.ne.jp/toronei/20050804/I

*1:金子真人氏は一族で図研の株式を少なくとも29.8%実質保有する筆頭株主です(平成17年3月31日現在)。株式会社図研第29期有価証券報告書(平成17年6月29日提出)を参照。

*2:メイテック代表取締役解任事件(1996年)。名古屋高判平成10年7月8日判タ1023号248頁、名古屋地判平成14年1月17日金商1151号45頁。

*3:さりげない実例として、株式会社ニッタ(東証1部)と幕別町・新田牧場の組み合わせがあります。