[札幌]第9回北海道スプリントカップ(統一GIII)|優勝:ハリーズコメット|父:スターオブコジーン|生産:門別町・中川牧場

 6月16日に札幌競馬場で行われた短距離重賞、北海道スプリントカップ(統一GIII)は、単勝1.6倍と断然の一番人気に推されたハリーズコメット(牡4歳)[藤田伸二騎手、萩原清厩舎(美浦)]が、好位追走から楽々と差し切って優勝した。勝ちタイムは59:5。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [日刊スポーツ賞:札幌・ダート1000m:別定・晴・良]

 昨年のこのレースを2着している古豪ノボトゥルーは、中団追走からゴール前よく伸びてきたものの2馬身差の2着まで。シャドウスケイプがさらに1馬身差離されての3着。

 以下、昨年の全日本サラブレッドカップ(統一GIII)を5着した大井からの遠征馬エビスファイターが、先行策から流れ込んでの4着。地元ホッカイドウ勢では、北斗盃勝ち馬の父グリーンアプローズ産駒アドミラルサンダーが、中団追走から勝負所で置かれながらも、ラスト盛り返して5着と健闘した。昨年のこのレースの勝ち馬で、このレース4年連続の出走となるディバインシルバーは、ハナを切ったものの終始突かれる展開となり、直線失速して6着。昨年のこのレースで3歳馬ながら5着と健闘した、昨年の北斗盃勝ち馬シャンハイジャンプは、後方から差を詰めただけの7着。エトワール賞を勝ってここに臨んだ古豪シルバーサーベルは、2番手追走も直線失速して8着に終わった。

 勝ったハリーズコメットは、父が現役時代に1993年のアーリントンミリオン(米GI)、マンノウォーS(米GI)を勝ってジャパンカップ(国際GI)に来日(5着)し、種牡馬としては今年のさきたま杯(統一GIII)勝ち馬ニホンピロサートなど、活躍馬を多数輩出して成功しているスターオブコジーン、母がウイッチズハット(母父Storm Cat)という血統構成。1999年の小倉記念(GIII)を制したアンブラスモアなどを輩出している北海道・門別町の中川牧場の生産で、馬主は(有)サンデーレーシング。2歳の6月に福島で新馬勝ち。2歳時はマリーゴールド賞2着、カンナS2着とオープンで好走し、3歳時もクリスタルカップ(GIII)4着と好走。その後条件戦で足踏みが続いたが、暮れのハッピーエンドカップで3勝目。4歳となった今期は、2戦目で準OPをクリアし、京葉Sでオープン勝ち。その後栗東S4着を挟んでここに臨んでいた。