[盛岡]第37回岩鷲賞|優勝:トレジャーファンド|父:トレジャーアイランド|生産:門別町・新井昭二牧場

 6月12日に盛岡競馬場で行われた3歳馬による短距離重賞、岩鷲賞は、単勝1.8倍と断然の一番人気に推されたトレジャーファンド(牡3歳)[村上忍騎手、小西重征厩舎(盛岡)]が、好位追走から直線抜け出して優勝した。勝ちタイムは1:28:6。

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 レースは、前走特別戦を勝ってここに臨んだ4番人気の父シャンハイ産駒セキトシャンハイや菅原勲騎手騎乗で3番人気に推された父デュラブ産駒マツリダパレスらの先行争いからセキトシャンハイがハナを切る展開に。マツリダパレスは先団に控え、人気のトレジャーファンドは好位を追走。昨年の若駒賞を勝った父カコイーシーズ産駒ウツミジョンソンがこれをマークする形で追走して行く。

 勝負所でトレジャーファンドが進出していくと、連れてウツミジョンソンも上がっていき、セキトシャンハイ、マツリダパレスとの4頭の競馬となる。直線を向くと、トレジャーファンドが早めに抜け出し、これを追いかけるウツミジョンソンとの争いとなるが、そのままトレジャーファンドが押し切った。

 ウツミジョンソンはよく追い上げたものの1 1/2馬身差の2着まで。さらに4馬身差離されたものの、セキトシャンハイが逃げ粘って3着。マツリダパレスが流れ込みの4着。ダイヤモンドカップ3着の父ウェイオブライト産駒ジェベルリーヴァは、後方追走から差を詰めただけの7着に終わった。

 勝ったトレジャーファンドは、父が現役時代2勝ながらその良血ぶりを買われて種牡馬入りし、初年度産駒から浦和記念(統一GII)勝ち馬モエレトレジャーらを輩出したトレジャーアイランド、母がスマイルメッセージ(母父サクラロータリー)という血統構成。北海道・門別町新井昭二牧場の生産で、馬主は佐藤文一氏。昨年の9月に水沢でデビューし、3戦目で初勝利。今期は、緒戦の金杯こそ2着に敗れたが、その後は3連勝し、ダイヤモンドカップで重賞初制覇を達成し、ここに臨んでいた。