[中央]第7回東京ハイジャンプ(JGII)|優勝:エリモカントリー|父:ティンバーカントリー|生産:えりも町・えりも農場

 6月11日に東京競馬場で行われた障害重賞の東京ハイジャンプ(JGII)は、単勝2番人気に推されたエリモカントリー(牡5歳)[嘉堂信雄騎手、高橋隆厩舎(栗東)]が、道中中団追走から勝負所で早めに進出し、そのまま直線の競り合いを制して優勝した。勝ちタイムは3:38.3。

 【JRA日本中央競馬会】 [障害・3歳以上:東京・芝3300m:別定・曇・良]

 終始先行したネオマエストロは直線の叩き合いに敗れて1 1/2馬身差の2着。以下は9馬身差離され、ペガサスジャンプS勝ち馬のバローネフォンテンが中団から直線追い込んで3着。2002年の府中新春ジャンプS4着馬メジロシュナイダーが、同じく中団から追い込んで4着。2002年の中山大障害(JGI)勝ち馬ギルデッドエージは、先行策も直線伸びず5着。

 以下、昨年の福島ジャンプS勝ち馬トーセンメイザンは、後方待機から差を詰めたものの6着まで。一番人気に推されたローレルロイスは、好位を追走したものの直線失速して7着。昨年のこのレースの勝ち馬メジロロンザンは、ハナは切ったものの、終始ハイペースに巻き込まれ、早々に一杯の12着に沈んだ。

 勝ったエリモカントリーは、父が人気種牡馬ティンバーカントリー、母がチョウカイルビー(母父リヴリア)という血統構成。半弟にJRA1勝のファイトザパワー(父オース)がいる。「エリモ」の冠号でお馴染みのえりも農場の自家生産馬で、名義上の馬主は山本敏晴氏。3歳1月の京都開催でデビューし、夏の小倉開催で12戦目に初勝利。その後500万下で頭打ちとなり、今年に入って障害入り。入障3戦目で勝ちあがり、平場オープン3着を挟んだ前走の京都ジャンプS(JGIII)で重賞初制覇を達成し、ここに臨んでいた。