[園田]第43回のじぎく賞|優勝:マヤノパワフル|父:マヤノトップガン|生産:新冠町・若林牧場

 6月8日に行われた、園田の3歳牝馬チャンピオン決定戦、のじぎく賞は、単勝2番人気のマヤノパワフル(牝3歳)[永島太郎騎手、森澤憲一郎厩舎(兵庫)]が、道中中団追走から勝負どころで進出し、直線できっちり前を捉えて優勝した。勝ちタイムは1:52:2。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [3歳牝馬限定:園田・ダート1700m:馬齢・晴・良]

 JRA500万下から今期園田に転入し、緒戦は5着もその後は不振で近三走が全て二桁着順だった父マイネルラヴ産駒のコスモプロムナードが、単騎の逃げで一変して1馬身差の2着に粘りこみ、馬単は11,750円の波乱となった。デビュー以来11戦して着外がデビュー戦の1回きりという堅実さが評価されて一番人気に推された父スキャターザゴールド産駒のビッキーファーストは、後方追走から直線追い込んだものの3着まで。園田ダービー5着のワイラブチャチャは、好位追走も勝負所で一杯となり最下位の12着に沈んだ。

 勝ったマヤノパワフルは、父が現役時代に1995年の菊花賞(GI)、有馬記念(GI)を制して同年のJRA年度代表馬となるなどGIを4勝し、種牡馬としても2003年の日経新春杯(GII)勝ち馬バンブーユベントスや昨年の目黒記念(GII)勝ち馬チャクラなどを輩出して大種牡馬ブライアンズタイムの後継一番手の地位を固めつつあるマヤノトップガンで、母がビーマイコンキスタドール(母父Conquistador Cielo)という血統構成で、半姉にJRA3勝のヤサカリング(父ビワハヤヒデ)がいる。1996年の東京大賞典など重賞を7勝したダート界の名脇役キョウトシチーや1995年にダートの重賞を6連勝して同年のJRA最優秀ダート馬、NAR特別表彰馬となり、1996年には日本調教馬、日本産馬として初めてドバイワールドカップに挑戦(6着)したライブリマウントなど活躍馬を多数輩出している新冠の名門・若林牧場の生産で、馬主は藤田晃子女史。昨年の8月に園田でデビュー勝ち。その後秋に2戦して休養に入り、今期は5月に復帰。叩き3戦目でここに臨んでいた。