[高知]第33回高知優駿(黒潮ダービー)|優勝:スマイルリターン|父:スピードワールド|生産:新冠町・スピードファーム

 6月5日に行われた高知競馬の3歳最高峰、高知優駿(黒潮ダービー)は、単勝4番人気の伏兵スマイルリターン(牝3歳)[上田将司騎手、國澤輝幸厩舎(高知)]が、中団追走から勝負所で一気に捲り、直線もそのまま押し切って優勝した。勝ちタイムは2:10:2。なお、上位2頭は同一馬主、同一厩舎によるワン・ツーフィニッシュ、また、牝馬のワン・ツー・スリーとなった。

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 一番人気に推された黒潮皐月賞勝ち馬の父ヒシアリダー産駒トップアオバは、後方追走から勝負所で追い上げたものの、勝ち馬の奇襲にしてやられた感じで、直線差を詰めたものの1 1/2馬身差の2着まで。黒潮皐月賞2着の父オジジアン産駒エレガントシエナが、2番手追走から粘りこんでの3着。

 以下、2番人気に推されたキャニオンクールは、中団追走から伸びきれずに4着まで。黒潮皐月賞3着の父サクラチトセオー産駒ドリームセレナーデは、取り消し明けで体調一息だったか後方儘の8着に終わった。

 勝ったスマイルリターンは、父が1997年の京成杯(GIII)を制し、同年の安田記念(GI)で旧4歳馬ながら3着と健闘したスピードワールドで、母がスピードビーナス(母父ロドリゴデトリアーノ)という血統構成。父のオーナーでもあった北海道・新冠町のスピードファームの生産で、馬主は隅田愛子女史。昨年の5月に北海道競馬でデビューし、6戦して未勝利のまま浦和に移籍。浦和でも2戦して未勝利に終わり、今年に入って高知に移籍してきた。今期は、移籍7戦目野特別戦で待望の初勝利を上げ、黒潮皐月賞でも5着とまずまずのレースを見せた。その後は、条件戦2着を挟んでここに臨んでいた。