[園田]第3回園田フレンドリーカップ|優勝:シンドバッド|父:サクラバクシンオー|生産:門別町・白瀬明牧場

 6月2日に園田で行われた東海・北陸・近畿交流の短距離重賞、園田フレンドリーカップは、単勝1.9倍と断然の一番人気に推されたシンドバッド(牡5歳)[岩田康誠騎手、曾和直榮厩舎(園田)]が、スタートからハナに立ち、そのまま後続に1.9秒もの大差をつけて逃げ切った。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [東海・北陸・近畿地区交流・3歳以上:園田・ダート1230m:別定・雨・重]

 名古屋からの遠征馬で、地元では10戦負けなしだったナシュータックが、好位追走から早めに2番手に上がり、勝ち馬には大差をつけられたものの2着を確保。昨秋に園田に転入後6連勝も、その後はオープンの壁に当たっていた感のあったゲイリーファングが、距離短縮で変わり身を見せ、中団から差を詰めての3着。白鷺賞勝ち馬の父タックスパラダイス産駒ウエイトフォーは、後方侭の9着に終わった。

 勝ったシンドバッドは、父が人気種牡馬サクラバクシンオー、母が1994年の北海道3歳優駿の勝ち馬スイートイブン(母父イブンベイ)で、全兄にJRA4勝のザブレスがいるという血統構成。2003年の浦和・桜花賞勝ち馬メモリヒメや昨年の道営記念の勝ち馬テイエムアラシらを輩出している、北海道・門別町の白瀬明氏の生産で、馬主はノースヒルズマネジメント前田晋二氏。2歳の7月に園田でデビュー勝ちし、3歳時は園田ダービーで園田の3歳の頂点に立ったほか、金沢の交流重賞MRO金賞を制覇。4歳となった昨年はスランプに陥ったが、明けて5歳となった今季は、夏以来の休み明けの緒戦こそ2着に敗れたものの、そこから4連勝。前走のかきつばた記念(統一GIII)ではヨシノイチバンボシの8着に終わっていた。

 シンドバッドは、一昨年のMRO金賞以来久々の重賞制覇で、完全復活を印象付けた。今回の内容から、兵庫の短距離路線では敵なしといったところだろう。ただ、現状統一重賞ではパンチ不足の現状で、今後園田のエースとして他地区の強豪と伍していくためには、もう一段の上積みを期待したいところだ。