[札幌]第5回春霞賞〔H3〕|優勝:ヨシノコンドル|父:パークリージェント|生産:静内町・畠山繁太郎牧場

 6月2日に札幌競馬場で行われたホッカイドウ競馬の3歳重賞、春霞賞は、単勝1.2倍と圧倒的な一番人気に推されたヨシノコンドル(牡3歳)[岡島玉一騎手、伊藤隆志厩舎(北海道)]が、好位追走から直線の叩き合いを制して優勝した。勝ちタイムは1:49:3。

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 デビュー以来4戦3勝でここに臨んだ五十嵐冬樹騎手騎乗のフリートアピールは、中団追走から勝負所で一気に捲ったものの、最後は勝ち馬に競り負けて1/2馬身差の2着。昨年の栄冠賞4着の父テンビー産駒テンテンが、好位追走から流れ込んでさらに6馬身差の3着。

 以下、北斗盃を制した父グリーンアプローズ産駒アドミラルサンダーは、中団追走から勝負所で追い上げたものの、最後は距離が堪えたか伸びを欠いて4着まで。父オースミジェット産駒のセンリョウバコは、後方追走からジワジワ差を詰め、1勝馬ながら5着と健闘。北斗盃5着の父ブラックタイアフェアー産駒クラビッグレディは、先行策も勝負所で一杯となり10着。昨秋の南部駒賞を制して以来のレースとなった父リンドシェーバー産駒のスマートシェーブは、ハナを切ったものの勝負所で一杯となり最下位の12着に沈んだ。

 勝ったヨシノコンドルは、父が地方競馬のリーディング常連のパークリージェント、母がマロニエスイート(母父リファーズスペシャル)で、近親に1998年のチューリップ賞(GIII)を制したダンツシリウス、1997年の東京障害特別・春を制したマイネルトレドールがいるという血統構成。北海道・静内町の畠山繁太郎氏の生産で、馬主は中川善幸氏。昨年の7月に旭川でデビュー勝ちし、秋のサンライズカップで3着と健闘。その後川崎の池田孝厩舎に転厩して臨んだ全日本2歳優駿(統一GI)で4着と大健闘した。今季は、当初こそやや精彩を欠いていたが、3月に川崎の条件特別を勝ってホッカイドウ競馬伊藤隆志厩舎に復帰。その後特別戦を2連勝してここに臨んでいた。