[船橋]第9回マリーンカップ(統一GIII)|優勝:トーセンジョウオー|父:ティンバーカントリー|生産:三石町・ヒサイファーム

 6月1日に船橋競馬場で行われた牝馬限定の統一重賞マリーンカップ(統一GIII)は、単勝7番人気の伏兵トーセンジョウオー(牝4歳)[後藤浩輝騎手、国枝栄厩舎(美浦)]が、先行策から早めに先頭に立ち、直線も後続の追い上げを振り切って優勝した。勝ちタイムは1:38:7。

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 昨年のこのレース3着のグラッブユアハートは、中団追走から直線よく差を詰めたものの、クビ差の2着まで。武豊騎手騎乗で一番人気に推された、昨年のこのレースの2着馬レマーズガールは、道中の行きっぷりが悪く、後方追走から直線ジワジワと差を詰めたものの、さらに3馬身差の3着まで。

 以下、昨秋に川崎に移籍後7戦6勝の上がり馬エターナルハピネスは、積極的に2番手追走も直線失速して4着。TCK女王杯(統一GIII)2着馬オルレアンは、ハナを切ったものの勝ち馬に早めに来られる展開で、直線失速の5着。昨夏に川崎に転入後4戦3勝の上がり馬で、父パラダイスクリーク産駒のジターナフォンテンは、好位追走も直線の競り合いに敗れ6着。エンプレス杯(統一GII)勝ち馬プルザトリガーは、中団追走も行きっぷり悪く、直線も伸びを欠いて7着に終わった。

 勝ったトーセンジョウオーは、父が人気種牡馬ティンバーカントリー、母がアナスミラビリス(母父リアルシャダイ)で、半兄にJRA4勝のガリョウテンセイ(父キンググローリアス)、近親に1992年の中山牝馬S(GIII)など重賞4勝のスカーレットブーケがいる血統構成。北海道・三石町のヒサイファームの生産で、馬主は「トーセン」の冠号でお馴染みの島川隆哉氏。3歳1月の中山開催で新馬勝ちし、その後関東オークス(統一GIII)で重賞初制覇。続くスパーキングレディカップ(統一GIII)でも古馬相手に5着とまずまずのレースを見せたが、その後は不振に陥り、前走休み明けの新潟大賞典(GIII)を叩いてここに臨んでいた。