[中央]第119回目黒記念(GII)|優勝:オペラシチー|父:オペラハウス|生産:浦河町・北光牧場

 5月21日に行われた伝統のハンデ戦目黒記念(GII)は、単勝一番人気に推されたオペラシチー(牡4歳)[佐藤哲三騎手、佐々木晶三厩舎(栗東)]が、好位追走から直線の叩き合いを制して優勝した。勝ちタイムは2:29.8のレコード。

 【JRA日本中央競馬会】 [国際・3歳以上:東京・芝2500m:ハンデ・晴・良]

 2着に松岡正海騎手騎乗のウイングランツ、3着には安藤勝己騎手騎乗のダディーズドリームが入った。

 勝ったオペラシチーは、父が現役時代に1993年のキング・ジョージ(英GI)などGIを3勝し、種牡馬としてはGI7勝の名馬テイエムオペラオーをはじめ、活躍馬を多数輩出している名種牡馬オペラハウス、母がシャルムマイヤー(母父ブレイヴェストローマン)という血統構成。1964年の天皇賞・春や同年の宝塚記念を制したヒカルポーラを輩出し、最近では2004年の宇都宮記念などを制したパワフルダンサーが活躍している、北海道・浦河町の北光牧場の生産で、馬主は「シチー」の冠号でお馴染みの友駿ホースクラブ。昨年、2月の小倉開催で新馬勝ち。その後一息入れて夏前に復帰すると、古馬相手の条件特別をポンポンと2連勝。秋緒戦の朝日チャレンジカップGIII)では7着に終わったが、続く菊花賞(GI)で3着と健闘。4歳となった今季は、緒戦の御堂筋Sを快勝するも、続く日経賞(GII)、メトロポリタンS(OP)ではともに3着とやや歯痒いレースが続いていた。

 オペラシチーは、これで待望の重賞初制覇。菊花賞3着の実績からすると、ウイングランツにクビ差というのはやや物足りない気もするが、それでも勝ちきったのは大きい。もともと本格化はまだ先と見られているだけに、秋以降の飛躍に大いに期待したいところだ。