[園田]第41回兵庫大賞典|優勝:ロードバクシン|父:サクラバクシンオー|生産:門別町・高橋牧場

 5月5日に行われた園田競馬の伝統の重賞、兵庫大賞典は、単勝1.1倍と圧倒的な一番人気に推されたロードバクシン(牡7歳)[岩田康誠騎手、曾和直榮厩舎(兵庫)]が、好位追走から早めに先頭に立ち、そのまま押し切って優勝した。勝ちタイムは2:01:3。

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 昨年のMRO金賞5着で、今期3連勝と好調の父フサイチコンコルド産駒ニューシーストリーが、中団追走から直線追い込んで1馬身差の2着。2003年の金沢・オータムスプリントカップを制した父ブラックタイアフェアー産駒サンキョウフェアーが、先行策から流れ込んでの3着。

 以下、白鷺賞の勝ち馬で2番人気に推された父タックスパラダイス産駒ウエイトフォーは、例によってハナを切ったものの、勝ち馬に早めにこられる展開が響き、直線失速の4着。昨秋にJRA500万下から転入後条件戦を5連勝してオープン入りした上がり馬ゲイリーファングは、オープンでは壁が厚いのか後方待機も末脚不発の6着。六甲盃4着の父メジロマックイーン産駒ジョーノルドピレンは、後方から差を詰めただけの7着に終わった。

 勝ったロードバクシンは、父サクラバクシンオー、母ツイストアンドシャウト(母父Qure the Blues)という血統構成。北海道・門別町の高橋牧場の生産で、馬主は中村和夫氏。旧3歳の6月に園田でデビューし、3戦目で初勝利。3歳時に7連勝で園田ダービー兵庫チャンピオンシップ(統一GIII)、菊水賞の兵庫3歳三冠を制覇。その後も園田のエースとして活躍し、6歳となった昨年も楠賞園田金盃を制覇。その後一息入れて、ここが今季初戦だった。

 長年園田のエースとして活躍してきたロードバクシンも、今期はもう7歳。それでもこれで重賞3連勝したように、能力面での衰えはそうも見られないようだ。3歳時にダービーグランプリ(統一GI)大敗した影響か、古馬になってからは他地区への積極的な遠征は見られないが、今期はなんとか統一重賞でもう一花咲かせてもらいたいところだ。