[名古屋]第88回名古屋杯(D重賞)|優勝:エムエスオーカン|父:カヅミネオン|生産:門別町・伊藤真継牧場

 5月4日に名古屋競馬場で行われたアラブの重賞、名古屋杯は、単勝1.6倍と断然の一番人気に推されたエムエスオーカン(牡5歳)[岡部誠騎手、竹下直人厩舎(名古屋)]が、好位追走から徐々に進出し、直線抜け出して優勝した。勝ちタイムは2:05:0。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [名古屋タイムズ賞・アラブ・4歳以上:名古屋・ダート1900m:ハンデ・晴・良]

 2004年のアラブ王冠4着馬オーシャンユーノスが、中団追走から直線差を詰めて3/4馬身差の2着。昨年のアラブギフ大賞典勝ち馬ミスターハヤブサは、後方追走から直線追い込んだものの3着まで。

 以下、昨年の笠松オールカマー勝ち馬キッポータローが、先行策から粘りこんで4着。過去に名古屋杯を春・冬合わせて4勝している古豪ブラウンダンディは、中団追走も直線伸びきれずに5着。昨年のアラブチャンピオン賞勝ち馬ツルギベンサーは、ハナを切ったものの、勝負所で一杯となり6着。2001年の門別・ジュニアチャンピオン勝ち馬ミールテイオーは、好位追走も直線伸びず7着。昨年のアラブギフ大賞典3着のナルコは、後方儘の8着。昨年のこのレース3着のグレンゼスターも、後方儘の10着に終わった。

 勝ったエムエスオーカンは、父が現役時代東海公営で1989年のアラブダービーなど7戦無敗の成績を挙げ、種牡馬としても2003年の全日本2歳アラブ優駿など15戦12勝の成績を挙げたクロイチョキンバコなど活躍馬を多数輩出しているカヅミネオン、母がベストフロード(母父ミスタージョージ)という血統構成。北海道・門別町伊藤真継氏の生産で、1994年のNHK杯(GII)、シンザン記念(GIII)などを制したナムラコクオーや、1992年の京成杯(GIII)を2着したマイネルヤマトらを輩出している伊藤真継氏の生産で、馬主は、2001年のアラブダービー馬エムエスファントムや1999年のシルバー争覇勝ち馬エムエスダイキチのオーナーで、「エムエス」の冠号で知られる森哲氏。2歳の9月に名古屋でデビュー勝ちし、3歳時はアラブカップ3着、アラブダービー4着、アラブ王冠5着と、重賞路線で健闘はするものの勝ちきるまでには至らず。4歳となった昨年は、条件戦とオープン特別ばかりを走って19戦7勝の成績を挙げた。5歳となった今期は、久々の重賞挑戦となった冬の名古屋杯で2着に入り、その後しばらく勝ちきれないレースが続いたが、ここへきて2連勝と調子を上げてきていた。