[名古屋]第45回東海桜花賞(D重賞)|優勝:レイナワルツ|父:ブラックタイアフェアー|生産:浦河町・浦河日成牧場

 4月15日に名古屋競馬場で行われた東海公営の伝統の重賞、東海桜花賞は、3番人気のレイナワルツ(牝5歳)[兒島真二騎手、瀬戸口悟厩舎(名古屋)]が、道中2番手追走から直線の叩き合いをアタマ差制して優勝した。勝ちタイムは1:26:6。

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 昨年の全日本サラブレッドカップ(統一GIII)2着馬で、単勝1.1倍と圧倒的な一番人気に推された父トーヨーリファール産駒ヨシノイチバンボシは、好位追走も直線の競り合いに敗れて2着。2003年の全日本サラブレッドカップを勝った父サクラダイオー産駒レジェンドハンターは、例によってハナを切ったものの、直線力尽きてさらに3/4馬身差の3着。

 以下は大きく離され、昨年暮れのゴールド争覇を制したアラブのキジョージャンボが4着、六甲盃2着のユウキュウが5着。梅見月杯勝ち馬ストロングライフは6着に終わった。

 勝ったレイナワルツは、父が現役時代に1991年のBCクラシック(米GI)を制してエクリプス賞年度代表馬となり、種牡馬としては2002年のジョッキークラブ金杯(米GI)勝ち馬Evening Attireや、1997年、98年の根岸S(GIII)を連覇したワシントンカラーなどを輩出しているブラックタイアフェアーで、母が1995年の桜花賞トライアル4歳牝馬特別(GII)でライデンリーダーの5着に入ったレイナロバリー(母父ジェイドロバリー)という血統構成で、半妹に昨年のフローラS(GII)4着のレイナシンフォニー(父ブライアンズタイム)がいる。北海道・浦河町の浦河日成牧場の生産で、馬主が林進氏という、今年のマーチS(GIII)など重賞5勝のクーリンガーや、中山大障害三連覇の名馬ポレールらを輩出しているコンビ。3歳の1月にJRA瀬戸口勉厩舎からデビューし、3戦目の新馬で初勝利。3歳時はフィリーズレビュー(GII)で3着に入ったが、その後低迷が続き、昨春に名古屋の瀬戸口悟厩舎に転厩。移籍緒戦の条件特別を快勝したものの、重賞クラスではやや苦戦が続いた。しかし、秋口から徐々に調子を上げて11月の東海菊花賞で重賞初制覇。今期は緒戦の名古屋記念を制し、佐賀記念(統一GIII)では11着と大敗したものの、その後は特別戦を2連勝してここに臨んでいた。