[高知]第8回黒船賞(統一GIII)|優勝:マイネルセレクト|父:フォーティーナイナー|生産:三石町・加野牧場

 3月21日に高知競馬で行われた短距離重賞、黒船賞(統一GIII)は、単勝2番人気のマイネルセレクト(牡6歳)[武豊騎手、中村均厩舎(栗東)]が、好位追走から直線抜け出して優勝した。勝ちタイムは1:28:4。2着に5番人気のノボトゥルー、3着に6番人気のロッキーアピールが入り、断然の一番人気に推されたシーキングザダイヤは9着と大敗。三連単は191,720円の波乱となった。

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 4年連続黒船賞出走となる古豪ノボトゥルーが、地元高知の西川敏弘騎手を背に中団から直線追い込んで3年連続となる2着。川崎から遠征してきた昨年のさきたま杯(統一GIII)価値馬ロッキーアピールが、2番手追走から早めに先頭たち、そのまま粘りこんで3着。愛知から遠征してきた昨年の全日本サラブレットカップ(統一GIII)2着の父トーヨーリファール産駒ヨシノイチバンボシが、先行策から粘りこんで4着。地元高知勢では、昨秋に岩手から移籍してきた昨年の珊瑚冠賞4着馬ハイフレンドピュアが、最低人気ながら後方から差を詰めて5着と掲示板を確保した。

 以下、兵庫から遠征してきた2003年のさきたま杯3着馬ツルマルザムライが、中団ままの7着。昨年の高知県知事賞を制した父イブキマイカグラ産駒イブキライズアップは、後方から差を詰めただけの8着。前走のフェブラリーS(GI)で2着と好走し、ここは単勝1.5倍と断然の一番人気に推された昨年の兵庫ゴールドトロフィー(統一GIII)勝ち馬シーキングザダイヤは、テンから流れに乗れず後方儘の9着。昨年のこのレースの勝ち馬ディバインシルバーは、例によってハナに立ったものの展開が厳しく、勝負所で一杯となってブービーの11着に沈んだ。

 勝ったマイネルセレクトは、父がダートの活躍馬を多数輩出している人気種牡馬フォーティーナイナー、母がJRA1勝のウメノアスコット(母父ラッキーソブリン)で、半姉にJRA4勝のウメノダンサーがいるという血統構成。昨年、弥生賞(GII)やセントライト記念(GII)を制してJRAの牡馬クラシック路線を大いに賑わせたホッカイドウ競馬所属のコスモバルクの生産牧場として知られる北海道・三石町加野牧場の生産で、馬主は「マイネル」の冠号でおなじみの岡田繁幸総帥率いるサラブレッドクラブ・ラフィアン。2歳10月の福島開催で新馬勝ち。4歳の夏から3連勝でシリウスS(GIII)を制すると、続くJBCスプリント(統一GI)ではサイスヴィグラスの2着と健闘。5歳となった昨年は、緒戦のガーネットS(GIII)を快勝し、ドバイに遠征してドバイゴールデンシャヒーン(首GI)で5着と健闘。帰国緒戦のさきたま杯こそ6着に敗れたが、続く東京盃(統一GII)、JBCスプリントを連覇。その後は順調さを欠いてここが今季初戦だった。