[福山]第21回キングカップ|優勝:ユノフォーティーン|父:カヅミネオン|生産:門別町・浦新徳司牧場

 3月6日に福山競馬場で行われた、福山競馬の3歳牡馬路線の開幕を告げる重賞キングカップは、単勝1.2倍と圧倒的な一番人気に推されたユノフォーティーン(牡3歳)[渡辺博文騎手、番園一男厩舎(福山)]が、スタートからハナを切り、そのまま逃げ切って優勝した。勝ちタイムは1:49:1。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [アラブ・3歳牡馬セン馬限定:福山・ダート1600m:馬齢・曇・やや重]

 レースは、マルサンシャトーが熱発で出走取り消しとなり6頭立ての寂しいメンバー。人気のユノフォーティーンは、やや出負け気味のスタートも、二の脚でハナに立つとそのままスピードの違いで押し切った。

 昨年の全日本2歳アラブ優駿5着馬クロマルジョージが、道中2番手追走からそのまま流れ込んで3馬身差の2着。4番人気のパスカリランナーが、後方追走から差を詰めてさらに2馬身差の3着に入った。

 勝ったユノフォーティーンは、父が現役時代東海公営でアラブ王冠、アラブダービーなど7戦7勝の成績を残し、種牡馬としても昨年の全日本2歳アラブ優駿勝ち馬クロイチョキンバコなどの活躍馬を輩出しているカヅミネオン、母がレアクイーン(母父ファストセンプウ)という血統構成で、全兄に今年の瀬戸内賞を勝ったアポロセンスイがいる良血馬。北海道・門別町の浦新徳司氏の生産で、馬主は平賀清氏。7月に福山でデビュー勝ちし、2戦目は3着に敗れたものの、その後5連勝でヤングチャンピオンと全日本2歳アラブ優駿を制し、アラブの2歳チャンピオンに。今期は緒戦の特別戦を快勝したものの、ここ2戦は古馬相手の特別戦ということもあり4着、3着ときてここに臨んでいた。

 ユノフォーティーンは同世代との対戦に戻れば能力が違うということだろう。現状ではこれといったライバルも見当たらず、今年の福山3歳牡馬三冠路線をリードしていくことは間違いなさそうだ。