[園田]第6回兵庫ジュニアグランプリ(統一GIII)|優勝:プライドキム|父:アフリート|生産:門別町・ヤナガワ牧場

 全日本2歳優駿(統一GI)のステップレース、兵庫ジュニアグランプリ(統一GIII)は、単勝3番人気のプライドキム(牡2歳)[池添謙一騎手、池添兼雄厩舎(栗東)]が、好位追走から勝負所で早めに先頭に立ち、そのまま直線も独走して後続に5馬身差をつけて圧勝した。勝ちタイムは1:28:1。2着に5番人気のレッドペガサス。一本被りの人気となった武豊騎手騎乗のクロウキャニオンと福永祐一騎手騎乗のエイシンアスワンはそれぞれ3着、4着に敗れ、馬単は16,770円の波乱となった。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [農林水産大臣賞典・2歳限定:園田・ダート1400m:定量・晴・良]

 レースは、北野真弘騎手騎乗の父ミシックトライブ産駒オールザコスモが1枠を利してハナを切る展開。プライドキムは、好位追走から早めに先頭に立ってそのまま押し切った。

 デビュー以来6戦5勝でここへ来て3連勝中の地元園田のレッドペガサスが、後方追走から勝負所で一気に進出し、直線もよく粘りこんで2着と健闘。武豊騎手騎乗で一番人気に推されたクロウキャニオンは、中団から徐々に進出も、直線詰め切れずに3着まで。デビューから2連勝でここも人気の一角を占めたエイシンアスワンは、道中2番手追走も出入りの激しい展開が厳しかったのか直線失速して4着。マリーゴールド賞(OP)勝ち馬のカズサラインは、後方から追い上げたものの5着まで。岩田康誠騎手騎乗のグレイトステージも、後方から徐々に追い上げたものの6着。ここへきてブラックホーク賞、ヘクタープロテクター賞と連勝中の北海道からの遠征馬アドミラルサンダーは、積極的に先行したものの、早々に一杯となり8着。笠松から遠征してきたジュニアクラウン勝ち馬ミラージェネスは、中団追走も勝負所で一杯となり9着に終わった。

 勝ったプライドキムは、父アフリート、母ステファーナ(母父リアルシャダイ)という血統構成で、近親に1995年の京都牝馬特別(GIII)を勝ったシスティーナがいる。そのシスティーナや、1998年の鳴尾記念(GII)を制したサンライズフラッグ、1993年の中京記念(GIII)を制したアラシなどを輩出している北海道・門別町ヤナガワ牧場の生産で、馬主は今年のダービーグランプリ(統一GI)を制したパーソナルラッシュなどを所有する大馬主の深見富朗氏。8月の札幌開催でデビューし、2戦目で初勝利。続く500万下も制したが、前走のデイリー杯2歳S(GII)では最下位の13着と大敗してここに臨んでいた。