[園田]第1回兵庫クイーンカップ|優勝:カーディナルローズ|父:ホワイトマズル|生産:門別町・外舘万明牧場

 今年新設された東海・北陸・近畿交流の牝馬重賞、兵庫クイーンカップは、単勝8番人気の伏兵カーディナルローズ(牝3歳)[米田幸治騎手、田中範雄厩舎(兵庫)]が、まんまと逃げ切って優勝した。勝ちタイムは1:48:9。2着に4番人気のタイキアヴェニューが入り、一番人気に推された名古屋からの遠征馬キウィダンスは3着。馬単は10,460円の波乱となった。

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 JRAで1戦0勝後園田に移籍し、その後10戦8勝2着2回の上がり馬タイキアヴェニューが、2番手追走から流れ込んでクビ差の2着。単勝1.8倍と断然の一番人気に推された園田フレンドリーカップ勝ち馬キウィダンスは、好位追走から直線追い上げを図ったものの、伸びきれずに4馬身差の3着まで。今期6勝を挙げた上がり馬ブルーファンタジアは、中団から勝負所で進出したが、直線伸びきれずに4着。播磨賞5着のヒラカツローレルが、後方追走から直線追い込んで5着。

 以下、読売レディス杯勝ち馬ダイコーマリナは、中団追走も伸びきれずに6着。読売レディス杯2着のヒカルブレーヴも、中団追走から伸びきれずに7着。小牧太騎手騎乗で2番人気に推されたマルサヒロインは、中団追走も直線伸びず9着。園田ダービー4着馬ラッキーシーズは、後方儘のブービー11着に終わった。

 勝ったカーディナルローズは、父が今年の天皇賞・春(GI)を勝ったイングランディーレなどを輩出している名種牡馬ホワイトマズルで、母がJRA3勝で、1985年のオークストライアル4歳牝馬特別(GII)5着のオノデンモモコ(母父マルゼンスキー)という血統構成。北海道・門別町の外舘万明氏の生産で、馬主は岩崎僖澄氏。昨年の12月にJRA宮徹厩舎(栗東)からデビューし、3戦目の名古屋の交流戦で初勝利。その後3戦は2桁着順に終わり、この夏に園田の田中範雄厩舎に移籍。園田に移籍後は3連勝し、笠松に遠征した岐阜金賞が5着。その後地元の条件特別を勝ってここに臨んでいた。

 今回は展開に恵まれての逃げ切りということもあるが、園田に転入後は底を見せていたなかったし、新たに楽しみな馬が出てきたといえそうだ。血統的には筋が通っており、今後の成長にも期待ができそう。なんといってもまだ3歳だけに、今後の活躍に期待したいところだ。