[高知]第8回荒鷲賞|優勝:マルチジャガー|父:ナイスフレンド|生産:門別町・島瀬順一牧場

 高知のアラブ3歳馬による重賞、荒鷲賞は、単勝元返しと圧倒的な一番人気に推されたマルチジャガー(牡3歳)[西川敏弘騎手、松木啓助厩舎(高知)]が、スタートからハナを奪い、そのまま後続を大きく突き放して、2着に2.5秒の大差をつけて優勝した。勝ちタイムは2:09:8。

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 南国優駿アラブダービー勝ち馬ロックハートは、2番手を追走したものの、勝ち馬のスピードに圧倒されて2着まで。昨年の銀の鞍賞5着のレインドッグが、3番手追走から流れ込んで、2着からさらに4馬身差の3着。昨年の銀の鞍賞2着のエメラルドオーカンは、道中4番手追走からの流れ込みも、3着からさらに8馬身差離されての4着。昨年の銀の鞍賞4着のニシノトウザイが、中団追走からジワジワ追い上げて5着。

 以下、南国優駿2着のキミバンザイは、中団追走も直線伸びず7着。南国優駿5着のミシマホワイティーは、後方儘の8着。南国優駿3着のリーチアクションも、後方儘の9着に終わった。

 勝ったマルチジャガーは、父が、現役時代大井のアラブダービーなど7戦7勝の成績を挙げ、種牡馬としても2002年の全日本アラブグランプリ勝ち馬ミスターサックスなど、活躍馬を多数輩出しているナイスフレンドで、母がカネヤマロマン(母父キタノトウザイ)という血統構成。1995年のタマツバキ記念勝ち馬レッドコーラルを輩出した、北海道・門別町の島瀬順一氏の生産で、馬主は千頭喜代子女史。昨年の7月に高知でデビュー勝ち。その後しばらく勝ちきれないレースが続いたが、11月に2勝目を挙げると、その後は破竹の快進撃。3歳の5月まで、銀の鞍賞、マンペイ記念の重賞2勝を含む13連勝。福山に遠征した瀬戸内賞4着に敗れて連勝はストップしたが、その後再び地元に戻り、5連勝してここに臨んでいた。