[福山]第24回福山3歳牝馬特別|優勝:ミスマーキュリー|父:ミスタージョージ|生産:新冠町・村田牧場

 単勝6番人気の伏兵ミスマーキュリー(牝3歳)[吉延忠義騎手、濱田輝和厩舎(福山)]が、後方待機から勝負所で一気に捲り、直線外から差し切って優勝した。勝ちタイムは2:02:0。

 【Keiba.co.jp地方競馬総合サイト】 [アラブ・3歳牝馬限定:福山・ダート1800m:曇・やや重]

 レースは、単勝1.7倍と断然の一番人気に推されたクイーンカップ勝ち馬ピアドジャザーがハナを切り、これに伏兵フクイズミが競りかけていくハイペースの流れ。この8月から10月にかけて4連勝してきた上がり馬シマナミベッピンが好位につけていく。

 道中後方につけていたミスマーキュリーは、勝負所から外を回って一気に捲り、直線の大外から並ぶまもなく差しきった。

 好位から伸びたシマナミベッピンは、勝ちパターンかと思われたが、勝ち馬の決め手に屈して2着。ピアドジャザーはやはり展開が厳しく、直線失速して3着。

 以下、クイーンカップ5着のハヤドリが、後方から徐々に追い上げて4着。クイーンカップ3着のヤマノガールは、中団から流れ込んでの5着。先行したフクイズミは、直線一杯となり6着。クイーンカップ4着のホマレクミは、後方儘の8着。クイーンカップ2着のホマレタイセイは、好位追走も早々に一杯となり、最下位の9着に沈んだ。

 勝ったミスマーキュリーは、父が、2000年、2001年とNARグランプリ最優秀アラブ古馬となった名馬ワシュウジョージなどを輩出している名種牡馬ミスタージョージ、母がマーキュリクイン(母父マルゼンスキー)という血統構成。今年の黒潮菊花賞ムラサキシキブを輩出している、北海道・新冠町の村田牧場の生産で、馬主は細川元治郎氏。昨年の9月に、園田の齊藤尭厩舎からデビューし、デビュー勝ち。園田で13戦6勝の成績を残し、福山の濱田輝和厩舎に移籍。福山移籍緒戦を勝ったものの、続く前走の条件戦で7着と大敗し、ここは人気を落としていた。