[金沢]第34回石川テレビ杯|優勝:マッピーウェーブ|父:カヅミネオン|生産:静内町・原伸幸牧場

 単勝1.2倍と圧倒的な一番人気に推されたマッピーウェーブ(牡5歳)[渡辺壮騎手、平床良博厩舎(金沢)]が、道中2番手追走から勝負所で早くも先頭に立ち、そのまま押し切って優勝した。勝ちタイムは2:13:4。

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 中京スポーツ賞勝ち馬モナクラムセスは、先行策から勝ち馬を追ったものの、及ばず3馬身差の2着。昨年のこのレース2着のグリーンジャンボは、中団から徐々に追い上げ、直線も差を詰めたものの3着。昨年のアラブ大賞典2着馬アタックフォースが、好位追走から流れ込んで4着。2000年、2002年とこのレースで2着している7歳の古豪エステイヒーローは、後方追走から直線差を詰めて5着。

 以下、アラブスプリントカップ勝ち馬キビノジョージは、中団追走もここは距離が長かったか直線の伸びを欠いて6着。昨年のアラブ大賞典勝ち馬アクティブダンサーは、中団から伸びを欠いて7着。中京スポーツ賞3着のケイエスローレルは、後方から差を詰めただけの8着。ことじ賞2着のシルバーブレットは、後方儘の9着。2001年のこのレースを勝っている古豪サクセスフレンドは、ハナを切ったものの早々に一杯となり、10着に沈んだ。

 勝ったマッピーウェーブは、父が、現役時代東海公営のアラブダービー、アラブ王冠など7戦7勝の成績を収め、種牡馬としても昨年の全日本2歳アラブ優駿を圧勝したクロイチョキンバコなど活躍馬を多数輩出しているカヅミネオンで、母がシルクアエロトラン(母父ローゼンホーマ)という血統構成。北海道・静内町の原伸幸氏の生産で、馬主は中谷與作氏。2歳の7月に園田の内本英夫厩舎からデビューし、2戦目で初勝利。以来一貫して裏街道を走り続け、5連勝中の勢いを駆って初めて重賞に挑戦した昨年の白鷺賞ではまさかの競走中止。その後立て直され、5歳となった今期も6連勝の勢いに乗って挑戦したセイユウ記念アラブグランプリでスイグンの2着と健闘。その後、園田で特別戦を一戦した後に金沢の平床良博厩舎に移籍。移籍緒戦の特別戦を快勝してここに臨んでいた。