笠松競馬存廃問題、競馬関係者が存続求める署名を提出 町内会連合会も要望書を提出

 公営笠松競馬の調教師や騎手でつくる調騎会など競馬関係者、10月29日、笠松競馬の存続を求めて全国から集まった約7万4000人分の署名を、梶原拓岐阜県知事に提出した。また、笠松町内にある56の町内会で組織する町内会連合会も、笠松競馬場の存続を求める要望書を同知事に提出した。

 この署名は、調騎会や調教師らの家族が作る愛馬会が中心になって集めたもの。駅前などの街頭で集めたほか、インターネットを通じて用紙を配布し、全国各地から目標の5万人分を大きく上回る署名が集まったという。

 知事に署名を渡した競馬関係者らは、民間の参入なども視野に入れて存続に向けての努力をしてほしい、これまで農水省などに対して規制緩和や改革を求めてきたように、今後も努力を続けてほしい、と存続を訴えた模様だ。これに対し、梶原知事は、競馬開催は赤字が出ないことが前提とし、現状の厳しさを考慮して廃止も視野に入れつつ、関係者との協議を進めていく考えを示した模様だ。【毎日新聞岐阜版】