[米国]ジョッキークラブ金杯(米GI)|優勝:ファニーサイド|父:ディストーテッドユーモア

 現地時間10月2日に、米国・Belmont Park競馬場で行われたジョッキークラブ金杯(米GI)は、昨年のプリークネスS(米GI)以来GI6連敗中の昨年の米国3歳クラシック二冠馬Funny Cideが復活の勝利を遂げた。

 【THE Blood-horse】

 Funny Cideは、残り2Fの時点ではLove of Money、Newfoundlandに次ぐ3番手を追走し、手応えも一息のように映ったが、直線を向いて外からThe Cliff's Edgeに並ばれると、主戦のJose Santos騎手に追われて闘志に火がついたのか、先に抜け出したNewfoundlandとの差を徐々に詰め、最後は3/4馬身差これを交わして優勝した。さらに1馬身差の3着にThe Cliff's Edge。Funny Cideと人気を分け合ったLove of Moneyは、直線失速して最下位の7着に終わった。ダート10Fの勝ちタイムは2:02:4。

 レースは、Love of MoneyとFunny Cideの先行争いからFunny Cideが控えてLove of Moneyが逃げる展開。3角ではEdgar Prado騎手騎乗のNewfoundlandが早めに動いて先頭に立ち、もがくFunny Cideを尻目にセーフティリードを築いたように見えたが、ラストの1Fで失速してFunny Cideの差し切りを許した。

 Funny Cideは、父Distorted Humor産駒で、ニューヨーク産の4歳セン馬。Barclay Tagg調教師の管理馬で、馬主はSackatoga Stable。二冠を制した昨年のプリークネスS(GI)以来のGI勝ちで、これで10F戦は6戦して3勝目となった。

 Tagg調教師は、「今日もし勝ったら、10月30日に行われるBCクラシック(米GI)に行くつもりだったし、もし負けたら、それが1インチ差の負けであっても、BCに行くのはやめようと考えていました。今日の勝利は本当に大きな勝利です。今日のレースは今年のFunny Cideにとって決定的なレースでした。」とコメントしている。