タップダンスシチー、一度は凱旋門賞(仏GI)出走断念も、一転して出走を決定

 現地時間10月3日、フランス・ロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(仏GI)に出走を予定していたタップダンスシチー(牡7歳)[佐々木晶三厩舎(栗東)]は、出走を辞退することになった。(9月27日、29日に追記=「一転して出走の方向に」あり)

 これは、9月26日に渡航する予定だった飛行機がエンジントラブルで到着せず、また代替機についても、早くても9月29日に成田を出発する便となるため、現地での調整に支障をきたすと判断して出走を断念したというもの。今後は、目標を切り替えて京都大賞典(GII)からジャパンカップ(国際GI)に向かうとのこと。

 このことに伴い、タップダンスシチーに騎乗予定であった佐藤哲三騎手のフランス出張は中止となった。

 また、グリーンチャンネルで予定されていた凱旋門賞の衛星生中継も中止される。【JRA日本中央競馬会】(ここまで9月25日付記事)


 (9月27日追記)
 10月3日にフランスのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(仏GI)への出走を、輸送機の故障により一旦は断念したタップダンスシチー(牡7歳)[佐々木晶三厩舎(栗東)]だが、9月27日になって馬主である友駿ホースクラブの塩入和洋代表から、改めて凱旋門賞に出走することが表明された。

  塩入和洋代表のコメントによると、タップダンスシチーの体調が極めて良好で、今回が最初で最後のチャンスであろうということから、代替機による輸送でチャレンジすることにした模様だ。タップダンスシチーは、10月1日8:30成田空港発のJAL6461便で出発し、パリ到着は同日の現地時間13:50となる予定とのこと。【ラジオNIKKEI】

 また、佐々木晶三調教師は、日程的に困難から、一旦は遠征を断念したものの、ファンや会員の後押しもあり、「タップダンスシチーはファンの馬である」という思いから、凱旋門賞に挑戦することを決意しました。スケジュールの変更は余儀なくされたが、これから最善の措置をとり、調整には万全を期したい、とのコメントをしている。【ラジオNIKKEI】

 直前になってのこの誤算はさすがに厳しいものがあり、常識的には厳しいと考えざるを得ないでしょう。それでも敢えて出走に踏み切った陣営の意欲には、ただただ感服するほかはありません。これまでも数々の逆境を乗り切り、低評価を覆し続けてきた人馬だけに、とにかく頑張ってほしいです。そして、とにかく無事に乗り切ってきてください。

 (9月29日追記)
 なお、今後凱旋門賞当日までのタップダンスシチーの予定については、9月29日に栗東トレーニングセンターでの最終調整を済ませ、9月30日の午後8時に成田空港へ向けて栗東トレーニングセンターを出発。10月1日午前8時30分、JAL6461便で成田空港を出発となっている。【JRA日本中央競馬会】

 また、グリーンチャンネルでは、タップダンスシチーが再び凱旋門賞への出走することになったことに伴い、一旦は中止とされていた凱旋門賞の衛星生中継を行うことになった。進行は「知りたい競馬情報局」司会の鈴木淑子女史。ゲストは根本康弘調教師と、浅野政幸JRA国際部国際企画課長。【グリーンチャンネル】