小寺弘之群馬県知事が、高崎競馬の廃止を表明

 群馬県小寺弘之知事は、9月28日、県議会で、公営高崎競馬を今年度限りで廃止すると表明した。高崎競馬は、12年連続で単年度赤字が続いており、累積赤字は2003年3月末までに約51億円に膨らんている。レースの開催は年内で終了する見通しだ。

 高崎競馬は、群馬県高崎市が費用を分担して、県競馬組合が開催しており、80年以上の歴史がある。馬券の売上額は1990年度の約245億円をピークに減り続け、2003年度は約47億円に落ち込んだ。

 こうした事態を受け、有識者懇談会が、2004年度までの収支均衡を目指し、見通しが立たない場合は速やかに廃止すべきとの報告をまとめていた。

 小寺知事は、経費節減などの努力は限界にあると説明し、競馬関係者の生活再建をできる限り支援する意向を示したと伝えられている。【朝日新聞】