[英国]クイーンエリザベス2世S(英GI)|優勝:ラクティ|父:ポリッシュプレシデント

 欧州マイル路線の総決算クイーンエリザベス2世S(英GI)は、9月25日、イギリスのアスコット競馬場で行われ、3番人気のRakti(牡5歳)[フィリップ・ロビンソン騎手、マイケル・ジャーヴィス厩舎(英国)]が、馬群の先頭に立つと最後は後続に詰め寄られたものの見事に逃げ切って優勝した。勝ちタイムは1.39.82。

 勝ったRaktiは、父が1997年のジャパンカップ(国際GI)勝ち馬ピルサドスキーや今年のドバイシーマクラシック(首GI)勝ち馬Polish Summerなどを輩出しているPolish Precedent、母がRagera(母父Rainbow Quest)という血統構成。近親に昨年のバリオーガンS(愛GIII)勝ち馬Golden Nunがいる。デビューから6連勝で伊ダービー(伊GI)を制した後、イタリアのブルーノ・グリゼッティ厩舎から、イギリスのマイケル・ジャーヴィス厩舎に移籍。移籍初戦となった昨年のプリンスオブウエールズ(英GI)で2着と好走したが、その後骨折が判明して休養。復帰戦の英チャンピオンS(英GI)では、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英GI)勝ち馬Alamsharを破って優勝。続く香港カップ(港GI)ではファルブラヴの2着に入った。5歳となった今季は、緒戦となったプリンスオブウエールズS(英GI)を制してGI4勝目を挙げたものの、続くエクリプスS(英GI)は8着、愛チャンピオンS(愛GI)では5着に敗れていた。今回の勝利でGIは伊ダービー(伊GI)、共和国大統領賞(伊GI)、英チャンピオンS(英GI)、プリンスオブウェールズS(英GI)に次ぐ5勝目。今後の予定は未定ながら、11月21日のマイルチャンピオンシップ(GI)から、昨年ファルブラヴの2馬身差2着に敗れた12月12日の香港カップ(港GI)に向かうことも検討されているとのこと。

 1/2馬身差の2着に、ダグラス・ホランド騎手が騎乗した9番人気の伏兵Lucky Story、さらに2 1/2馬身差の3着に、2番人気に推された昨年の英2000ギニー(英GI)などGI4勝のRefuse To Bend。GI3連勝中で、一番人気に支持されたSoviet Songは、勝ち馬から8馬身差の6着に敗れた。 【netkeiba.com】