タップダンスシチー、一転して凱旋門賞(仏GI)出走へ

 既報の通り、10月3日にフランスのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(仏GI)への出走を、輸送機の故障により一旦は断念したタップダンスシチー(牡7歳)[佐々木晶三厩舎(栗東)]だが、9月27日になって馬主である友駿ホースクラブの塩入和洋代表から、改めて凱旋門賞に出走することが表明された。

 塩入和洋代表のコメントによると、タップダンスシチーの体調が極めて良好で、今回が最初で最後のチャンスであろうということから、代替機による輸送でチャレンジすることにした模様だ。タップダンスシチーは、10月1日8:30成田空港発のJAL6461便で出発し、パリ到着は同日の現地時間13:50となる予定とのこと。【ラジオNIKKEI】

 また、佐々木晶三調教師は、日程的に困難から、一旦は遠征を断念したものの、ファンや会員の後押しもあり、「タップダンスシチーはファンの馬である」という思いから、凱旋門賞に挑戦することを決意しました。スケジュールの変更は余儀なくされたが、これから最善の措置をとり、調整には万全を期したい、とのコメントをしている。【ラジオNIKKEI】

 直前になってのこの誤算はさすがに厳しいものがあり、常識的には厳しいと考えざるを得ないでしょう。それでも敢えて出走に踏み切った陣営の意欲には、ただただ感服するほかはありません。これまでも数々の逆境を乗り切り、低評価を覆し続けてきた人馬だけに、とにかく頑張ってほしいです。そして、とにかく無事に乗り切ってきてください。