群馬県政策会議、高崎競馬「廃止やむなし」と結論 存廃の最終判断は小寺弘之群馬県知事の政治決断に

 9月22日、群馬県の後藤新出納長および7人の理事による政策会議が開かれ、高崎競馬の存廃問題が検討されたと報じられている。この中で、高崎競馬の廃止はやむを得ないとの結論で合意がなされ、議論の経過が小寺弘之群馬県知事に報告された模様だ。今後、高崎競馬の存廃の最終判断は、小寺知事に委ねられることとなる。

 この日の政策会議では、加藤光治農業局長が、馬券売上額や入場者数の推移、12年連続の赤字による計51億円の累積赤字、宇都宮競馬との連携など経営改善に向けた取り組みなどを説明し、現状ではランニングコストで赤字を出す苦しい経営状況であると報告。これを受け、「民間に経営を委ねる発想はないか」「廃止にかかるコストは続ける以上に大変なのでは」などの意見も出たものの、最後は「畜産振興という観点からも、収益がないと厳しい。群馬県も含めて関係者は相当努力をしてきたが、今までの経過をみると廃止はやむを得ない」との結論に全員が合意したという。

 一方、存続を求める高崎競馬の騎手、調教師とその家族らはこの日も前橋市内をデモ行進をした。横断幕やプラカードを手に、群馬県の経営努力の不足などを訴えたという。また、同じく廃止論議で揺れる笠松競馬からも関係者が応援に駆けつけたようだ。【朝日新聞群馬版】

 高崎競馬を巡る状況はいよいよ大詰めを迎えたようです。正直なところ情勢はかなり厳しいように感じられますが、なんとかぎりぎりまで存続の途を探る努力を続けられることを期待します。