キーンランド・セプテンバーセール、父エーピーインディ産駒が310万$で落札

 現地時間9月13日に行われたKeeneland社のセプテンバー・イヤリングセール初日のセッションで、父が2003年の米国リーディングサイアーA.P. Indy、母が2000年のボーモントS(米GII)勝ち馬Sahara Gold(母父Seeking the Gold)で、祖母が1995年のBCスプリント(米GI)勝ち馬Desert Stomerという良血の牡馬が、310万$でSheikh Mohammed bin Rashid al Maktoum代理人John Ferguson氏によって落札された。

 Ferguson氏は、「Sheikh Mohammedはこの父A.P. Indy産駒の牡馬が、今回のセールで最も良い馬の1頭と考えており、陰睾の馬にこれだけの金額を出すということには躊躇はなかった。A.P. Indyが陰睾であったことに何の問題もなかったように、この牡馬も陰睾であっても何の問題もないと信じている。彼は仔馬の頃から良い馬だったし、素晴らしい牧場で育ってきている。今年の初めに何回か見に行ったけど、その成長振りには驚いたよ。」とコメントしている。

 この日、Sheikh Mohammedは19頭を購入。購入総額は$14,435,000で、この日のセッションのトップバイヤーとなった。

 なお、この日のセッションは、Sheikh Mohammedの積極的な購買に加え、国内外のバイヤーからも幅広い購買があり、非常に活発な売買が繰り広げられた。

 Keeneland社の発表によれば、この日のセッションでは170頭が売却され、総売上は$63,185,000。平均価格が$371,676、中間価格は$262,500。主取率は22.4%だった。これは、昨年に比べると、売上額で4.3%、平均価格で1.9%、中間価格では16.7%の上昇。主取率も、29.6%だった昨年に比べ大幅に改善した。

 Keeneland社のセール運営者Geoffrey Russell氏は、「非常に活発なセールだったと思います。特に、中間価格の上昇と主取率の改善が素晴らしかったですね。コンサイナーは、現実にかなりの期待をもってセッションに参加したようで、それがリザーブ価格にも現れていました。」とコメントしている。【The Blood-Horse】