[ばん]第29回ばんえいオークス(BG2)|優勝:エンジュオウカン|父:コブラテンリュウ|生産:中標津町・延寿武好牧場

 ばんえい競馬の3歳牝馬チャンピオン決定戦ばんえいオークスは、単勝1.3倍と圧倒的な1番人気に推されたエンジュオウカン(牝3歳)[鈴木勝堤騎手、久田守厩舎(ばんえい)]が、第2障害を先頭で下り、最後は独走して後続に16秒の大差で圧勝した。勝ちタイムは2:12:4。

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 レースは、ばんえい大賞典2着のプリンセスサクラコが先頭に立ち、黒ユリ賞4着馬ギャンブラークインが2番手を追走するが、第1障害まではほぼ一団で流れる展開。

 人気のエンジュオウカンは、第2障害て前で先頭に立つと、そのまま第2障害を先頭で下り、最後の直線で外からギャンブラークインが追い込んでくるが、結局その差は詰まらずエンジュオウカンが圧勝した。

 2着以下は激戦となり、ギャンブラークインの脚が一度止まってプリンセスサクラコが2番手に上がりかけたが、そこからギャンブラークインが再度伸びて2着を確保。逆にプリンセスサクラコはゴール寸前出脚が止まり、後方から伸びてきた黒百合賞3着馬トーヨーシャルムが3着。プリンセスサクラコが4着に下がり、タケトップクインが5着に入った。

 勝ったエンジュオウカンは、父コブラテンリュウ、母ラッキーホマレ(母父ネムロアンテン)という血統構成。北海道・標津郡中標津町の延寿武好氏の自家生産馬。昨年の6月に旭川でデビューし、デビューから3連勝。ナナカマド賞では人気を裏切る9着と大敗したが、暮れのホクレン賞で重賞初制覇。今期も安定した力を発揮していたが、重賞では黒百合賞2着、イレネー記念2着と勝ちきれず、ここ三走はばんえい大賞典が一番人気で5着、クインカップが2番人気で6着、前走の特別戦も2番人気で4着とやや調子を落としていた。