[中央]第40回小倉記念(GIII)|優勝:メイショウカイドウ|父:スキャン|生産:新冠町・森永正志氏

 夏の小倉の名物ハンデ重賞小倉記念(GIII)は、単勝1.7倍と断然の一番人気に推されたメイショウカイドウ(牡5歳)[武豊騎手、坂口正大厩舎(栗東)]が、中団追走から勝負所でジワッと進出し、ゴール前で内を衝いて抜け出し優勝した。勝ちタイムは1:58.5。

 【JRA日本中央競馬会】 [農林水産省賞典・3歳以上:小倉・芝2000m:ハンデ・晴・良]


 2番人気に推された小倉大賞典(GIII)勝ち馬メイショウバトラーは、得意の大逃げを打ったものの4角では後続の射程に入り、直線もよく粘ったものの勝ち馬の決め手に屈して2着。2001年の京都新聞杯(GII)3着馬オースミステイヤーが、久々の芝レース出走ながら好位追走からしぶとく伸びて3着。

 以下、1000万下特別を連勝してここに臨んだグリーンプレジャーは、ハナを切れず2番手追走から直線流れ込んでの4着。昨年の中日新聞杯(GIII)5着馬シンデレラボーイは、中団から勝負所で進出したものの直線伸びを欠いて6着。昨年の関屋記念2着馬エイシンハリマオーは、休み明けのせいもあったか後方儘の7着。昨年のこのレース2着のサンライズシャークは、ここへきてのスランプが尾を引いており、後方儘の9着に終わった。

 勝ったメイショウカイドウは、父がスキャン、母は1990年のサファイアS(GIII)でヌエボトウショウの5着に入ったキンセングローリー(母父ヒッタイトグローリー)で、近親に阪神障害Sの代替開催となった1994年の中京障害S(秋)を勝ったキンセンアラシがいるという血統。ホッカイドウ・新冠町の森永正志氏の生産で、馬主は「メイショウ」の冠号でお馴染みの松本好雄氏。3歳1月の京都開催でデビューし、夏の小倉開催で10戦目に初勝利。昨年夏の小倉開催で本格化し、条件特別を3連勝。その後は好走するものの勝ちきれないレースが続いていたが、二走前に準OPの湘南Sを快勝。前走の北九州記念(GIII)を2着してここに臨んでいた。