[金沢]第17回セイユウ記念アラブグランプリ|優勝:スイグン|父:ホーエイヒロボーイ|生産:門別町・中山巌牧場

 アラブの最高峰を競う全国交流競走セイユウ記念アラブグランプリは、単勝1.2倍と圧倒的一番人気に推された福山からの遠征馬スイグン(牡4歳)[片桐正雪騎手、千同武治厩舎(福山)]が、後方追走から勝負所で一気に捲り、直線抜け出して優勝した。勝ちタイムは2:18:1。

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 園田で6連勝中の上がり馬マッピーウェーブは、好位追走から早めに先頭に立ち逃げ込みを図ったが、勝ち馬にはアッサリと交わされ、4馬身差の2着に入るのが精一杯。黒百合賞スポーツニッポン杯3着の、地元金沢のグリーンジャンボが中団から徐々に差を詰めて3着に入った。

 以下、名古屋杯を2連覇中の愛知のアラブ最強馬キジョージャンボは、中団から差を詰めたものの前を脅かすまでには至らず4着まで。愛知から遠征してきた2002年のケンタウロスカップ勝ち馬グレンゼスターが、後方から徐々に差を詰めて5着。高知から遠征してきた高知アラブの最高峰高知市長賞勝ち馬ダスティーは、後方から追い込んだものの6着まで。スーパーベルガー不在で地元金沢の期待を集めたサクセスフレンドは、ハナを奪うまでに脚を使う苦しい展開となり、早々に一杯となって10着に沈んだ。

 勝ったスイグンは、父ホーエイヒロボーイ、母エイランスイセイ(母父スイセイガバナー)という血統構成。北海道・門別町の中山巌氏の生産で、馬主は村上俊信氏。2歳の6月にデビューして2戦目で初勝利。3歳春まではあまり目立たない存在だったが、楠賞全日本アラブ優駿で逃げ粘って2位入線(進路妨害で失格)した頃から力を付け始め、秋は鞆の浦賞、全日本アラブグランプリを連勝して福山の最優秀アラブ馬に選出された。今季も春の西日本アラブ大賞典を制して西日本のアラブチャンピオンの地位に立ち、その後もアラブ大賞典を制するなど好調をキープしている。