[ばん]第16回ばんえいグランプリ(BG2)|優勝:スーパーペガサス|父:ヒカルテンリュウ|生産:帯広市・三井宏悦牧場

 ファン投票によるばんえい競馬の夏のグランプリ、ばんえいグランプリは、単勝1.6倍と断然の一番人気に推されたスーパーペガサス(牡8歳)[藤野俊一騎手、大友栄人厩舎(ばんえい)]が、好位追走からゴール前で一気に突き抜けて優勝した。勝ちタイムは2:09:6。

 【Keiba.go.jp 地方競馬情報サイト】 [ばんえい・3歳以上:岩見沢・ダート200m:別定・曇・1.5%]

 レースは、実力馬の揃った一戦らしく終始一団で流れる展開。第2障害までは2002年のポプラ賞勝ち馬スミヨシセンショーがリードしていたが、このレース2連覇中のヒカルセンプーが第2障害を先頭で下り、チャンピオンカップ勝ち馬ミサキスーパー、スミヨシセンショーが続く。

 障害を下ると、4頭の競り合いとなり、ヒカルセンプーが懸命に逃げ込みを図るが、終始好位につけていたスーパーペガサスが残り30mで先頭に並ぶと、そのまま一気に突き抜けて圧勝した。

 2着争いは激しい叩き合いとなったが、ヒカルセンプーがかろうじて粘りこんで2着を確保。スミヨシセンショーが3着。ミサキスーパーは最後の伸びを欠いて4着に終わった。

 以下、2002年のばんえいダービー勝ち馬アンローズが5着。旭王冠賞勝ち馬シンエイキンカイが6着。旭王冠賞2着のマルニエーカンが7着。2001年のばんえい3歳クラシック三冠馬ヨコハマボーイは8着。昨年のこのレース2着のクシロキンショウは、後方のまま伸びず最下位の9着に終わった。

 勝ったスーパーペガサスは、父ヒカルテンリュウ、母アサヒシャルダン(母父マルゼンストロングホース)という血統構成。北海道・帯広市の三井宏悦氏の生産で、馬主は加藤正法氏。旧3歳の5月に旭川でデビューし、7戦目の岩見沢で初勝利。旧4歳時は、ばんえい大賞典は制したものの、ばんえいダービーが5着、ばんえい菊花賞は4着に終わる。古馬になってからは、歴戦の古豪相手に苦戦が続いたが、6歳時に本格化。北見記念、岩見沢記念など重賞を4勝し、ばんえい記念でも2着に入ってNARグランプリ最優秀ばんえい馬に選出される。7歳となった昨年は悲願のばんえい記念制覇を達成し、重賞を6勝して2年連続でNARグランプリ最優秀ばんえい馬に選出。今季は、帯広記念、チャンピオンカップと連続で2着に終わったが、本番のばんえい記念ではきっちり巻き返して連覇を達成。前走の紅バラ賞ではまさかの7着と取りこぼしたが、今回は貫禄の勝利で、ここまで6着、5着、6着と苦手にしていたばんえいグランプリ初制覇を果たした。