[盛岡]第5回オパールカップ(D重賞)|優勝:エスエヌハヤテ|父:ホリスキー|生産:門別町・カネツ牧場

 菊花賞(GI)のステップレースへの出走権を賭けた芝の重賞オパールカップは、単勝3番人気のエスエヌハヤテ(牡3歳)[板垣吉則騎手、千葉博厩舎(岩手)]が、後方待機から勝負所で進出。直線抜け出して優勝した。勝ちタイムは1:45:4。

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 レースは、1番人気に推された留守盃日高賞3着のアイオープナー、デビュー以来未勝利ながら2着5回3着5回と堅実なダンストンジニアス、父レオダーバン産駒の伏兵サンゴットの先行争いから、アイオープナーがハナに立つ展開。

 ダンストンジニアス、サンゴットが先団につけ、JRA500万下からこの夏岩手に転入してきた父エムアイブラン産駒のコスモシュプールが好位追走。エスエヌハヤテは後方からの競馬となる。

 勝負所ではサンゴットが早くも一杯となり、逆にエスエヌハヤテ、ここまで8戦4勝の上がり馬クリスタルアンバーが後方から徐々に進出していく。

 直線は、アイオープナーが粘るところを、中団から追い上げてきた2番人気のハーディスが捉えて抜け出しを図るが、さらに大外から追い込んできたエスエヌハヤテが一気に差し切って優勝した。

 2 1/2馬身差の2着にハーディスが入り、後方から追い込んだクリスタルアンバーが更に2 1/2馬身差の3着。逃げたアイオープナーは、ハナ差粘りきれず4着。先行したダンストンジニアスが流れ込んでの5着。

 以下、昨年の南部駒賞勝ち馬スウィープザボードは、後方から差を詰めただけの8着。ダイヤモンドカップ4着の父バンダムザク産駒ツルマルダイオーは、後方侭の10着。唯一の遠征馬となった高崎のマルタカカリスマは、4番人気に推されたものの、好位追走から直線失速して11着。勝負所で一杯となったサンゴットは、最下位の14着に沈んだ。

 勝ったエスエヌハヤテは、父がホリスキー、母はサラ系のフジノワイドスルー(母父ハイブリッジスルー)という血統構成。北海道・門別町の(資)カネツ牧場の生産で、馬主は西舘榮氏。昨年の5月に盛岡でデビューし、4戦目で初勝利。今季は、二走前のサマーカップを勝ったものの、重賞ではダイヤモンドカップ3着、不来方賞3着と詰めを欠いていた。今回は折り合いに専念するレースで一転して鋭い決め手を見せての重賞初制覇。今後はセントライト記念(GII)を目標にすると見られているが、血統面から距離延長は問題なく、あとは力関係の問題となりそうだ。