[旭川]第16回ブリーダーズゴールドカップ(統一GII)|優勝:タイムパラドックス|父:ブライアンズタイム|生産:白老町・白老ファーム

 夏の旭川ナイターの名物レース、ブリーダーズゴールドカップ(統一GII)は、差のない2番人気のタイムパラドックス(牡6歳)[安藤勝己騎手、松田博資厩舎(栗東)]が、好位のイン追走から4角で内から一気に先頭に立ち、そのまま押し切って優勝した。勝ちタイムは2:31:4。

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 1番人気に推された昨年の勝ち馬イングランディーレは、スタートからハナに立って平均ペースで逃げたものの、4角で勝ち馬に出し抜けを喰らい、最後はまた差を詰めたものの、1 1/2馬身差の2着に終わった。昨年のとちぎマロニエカップ(統一GIII)勝ち馬ビワシンセイキは、好位の外追走から、勝負所で伸びかかったが、最後は距離のせいか粘りを欠き、5馬身差の3着まで。

 以下、日経賞(GII)勝ち馬ウインジェネラーレは、2番手追走も流れ込んだだけの4着。地元北海道勢は、今季大井から転入し、ステイヤーズカップを勝ったカミスドリームが中団追走から流れ込んで5着に入ったのが最高。ここへきて2連勝と復調してきた昨年の北海道3歳クラシック二冠馬ビックネイチャーは、後方追走も距離のせいか伸びきれず、6着に終わった。

 勝ったタイムパラドックスは、父ブライアンズタイム、母ジョリーザザ(母父Alzao)という血統構成。北海道・白老町白老ファームの生産で、馬主は社台レースホース。3歳3月の阪神開催でデビューし、デビューから2連勝。その後も条件戦を着実に勝ち上がり、昨年の春にオープン入り。オープンでは堅実に走るものの勝ちきれないレースが続いていたが、今年初戦の平安S(GIII)で待望の重賞初制覇。その後もアンタレスS(GIII)を制し、前走の帝王賞(統一GI)で4着に入るなど、安定した活躍を見せていた。