[金沢]第22回読売レディス杯(D重賞)|優勝:ダイコーマリナ|父:ワカオライデン|生産:森町・笹川大晃牧場

 3番人気のダイコーマリナ(牝4歳)[吉田稔騎手、宮本仁厩舎(愛知)]が、後方追走から勝負所で一気に進出。直線で抜け出し、後続の追い上げを凌いで優勝した。1番人気のレイナワルツが4着に敗れ、三連単は220,430円の大波乱となった。勝ちタイムは1:38:2。

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 笠松の条件戦を勝ってここに望んだ伏兵のヒカルブレーブが、前崩れの展開に乗じて後方一気の追い込みを見せ、クビ差の2着と健闘。3着にも人気薄のエイリアン。昨年のフィリーズレビュー(GII)3着馬で、この春愛知に転厩したレイナワルツは、単勝1.6倍と断然の一番人気に推されたが、終始先行争いで競り合う形となって直線失速。4着に敗れ大波乱の要因を作った。昨年のこのレースの勝ち馬キウィダンスは、2番人気もレイナワルツと競り合った挙句の共倒れで6着に失速。

 以下、昨年の岐阜金賞4着馬ミステクノは、後方追走も直線も伸びがなく7着。昨年の若草賞3着馬で、今期笠松から金沢に転厩したトキノホーマは、好位追走も勝負所で一杯となり8着。あすなろ賞3着馬テラプロメッさは、後方儘の9着。ほくてつニューイヤーカップ勝ち馬グレイスアッパーは、好位追走も勝負所で一杯となりブービーの10着に沈んだ。

 勝ったダイコーマリナは、父ワカオライデン、母ミヤラビ(母父モガミ)という血統構成で、北海道・茅部郡森町の(有)笹川大晃牧場の自家生産馬。2歳8月の名古屋でデビューし、2戦目で初勝利を挙げると、そのまま暮れの中日スポーツゴールドウィングまで4連勝。3歳となった昨年は、園田・クイーンセレクションを勝ったほか、兵庫チャンピオンシップ(統一GIII)でビッグウルフの4着に健闘するなど、まずまずの走りを見せた。その後、東海クイーンカップ5着を最後に休養に入り、ちょうど一年ぶりの復帰となった前走の条件戦を快勝してここに臨んでいた。

 今回は展開に恵まれた面もあったにせよ、3歳時に東海の牝馬のエースとして活躍していた能力を存分に発揮しての勝利。当時見せていたパフォーマンスからしても、今後の成長次第では現状層が薄くなっている古馬牝馬統一重賞路線で、好レースが見せられる存在となっていくことも期待できそうだ。