[中央]第36回函館2歳S(GIII)|優勝:アンブロワーズ|父:フレンチデピュティ|生産:早来町・ノーザンファーム

 今年最初のJRA2歳重賞函館2歳S(GIII)は、6番人気アンブロワーズ(牝2歳)[ダグラス・ホワイト騎手、小島太厩舎(美浦)]が、先行策から直線早めに抜け出し、そのまま押し切った。なお、直線では4角で外に並んでいたはずのカシマフラワーと内外が逆になるほどの豪快な斜行を見せたが、着順変更にはいたらないとしてホワイト騎手が10万円の過怠金を取られるに留まった。勝ちタイムは1:10.4。

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 単勝一番人気に推されたディープサマーは、好位追走も直線で勝ち馬に寄られる不利があり2着。さらに1馬身差の3着に、2着馬同様直線で不利を蒙ったカシマフラワー。2番人気に推された父サンデーサイレンス産駒のグランプリペガサスは9着、クローバー賞を勝った3番人気のオーヴェールは4着に敗れた。

 勝ったアンブロワーズは、父が新種牡馬フレンチデピュティ、母がフサイチミニヨン(母父サンデーサイレンス)という血統で、近親に1996年の日本ダービー(GI)を勝ったフサイチコンコルドがいる。父のフレンチデピュティは、日本に輸入される前の産駒に2001年のジャパンカップダート(GI)などを勝ったクロフネ、2001年のJBCスプリント(統一GI)などを勝っているノボジャック(牡7歳)[森秀行厩舎(栗東)]などがいるが、輸入後の産駒では重賞初制覇。なお、新種牡馬産駒による函館2歳S制覇は、1990年のミルフォードスルー(父スルーザドラゴン)以来。