[高知]第27回建依別賞(D重賞)|優勝:ストロングボス|父:Capote|生産:米国産

 夏の高知競馬の大一番、建依別賞は、単勝1.2倍と圧倒的な1番人気に推されたストロングボス(牡6歳)[宮川実騎手、打越初男厩舎(高知)]が、スタートからハナに立ち、直線のマッチレースを制して優勝した。勝ちタイムは1:30:0。

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 今期佐賀から高知に転入してきた、2001年の九州ダービー栄城賞勝ち馬マイサクセスは、先行策から4角で勝ち馬に並んだものの、最後は力尽きて2馬身差の2着。1999年の高崎皐月賞勝ち馬で、その後金沢→高知と転厩した8歳の古豪イズミカツリュウが好位追走からジワジワ追い上げて3着。

 以下、昨年のこのレース2着馬で、前走条件戦を勝って復調の兆しを見せていたジョイフライトは、10番人気の低評価も好位からしぶとく3着争いに加わっての5着と健闘。昨年の二十四万石賞勝ち馬ウォーターダグは、2番人気に推されたものの、後方から差を詰めただけの6着。2002年の高知県知事賞3着馬で、ここ二走条件戦を連勝して復調ムードだったスマコバフレンドは、中団追走も勝負所で一杯となり10着。昨年の珊瑚冠賞勝ち馬キングは、中団待機も末脚不発でブービーの11着。1999年の目黒記念(GII)5着馬で、その後北海道→高知と転厩したロードブレーブは、先行したものの早々に一杯となり最下位の12着に沈んだ。

 勝ったストロングボスは、父Capote、母Spring Valley(母父Affirmed)という血統構成のアメリカ産馬で、馬主は古味裕章氏。3歳の8月に大井でデビューし、経験馬を相手に8馬身差の圧勝でデビュー勝ち。しかし、その後脚部不安で約2年間休養し、昨年の5月に高知で復帰。復帰戦を勝利で飾ると、その後は連戦連勝で暮れまでに通算13連勝を飾る。暮れの最終戦でよもやの3着に敗れたものの、年が明けた今期も順調に勝ち進み、5月にはA級に昇格。ここ4戦は高知最強馬イブキライズアップを相手に戦い、3勝1敗と勝ち越していた。

 イブキライズアップ不在のここでは能力が違い、順当勝ち。ここのところの内容から、イブキライズアップと並んで高知最強の能力があることは疑いない。また、イブキライズアップとの比較から、全国クラスでもそこそこやれる能力を持っているはずで、今後はイブキライズアップともども高知競馬を盛り上げる活躍を期待したいところだ。