[中央]第6回小倉サマージャンプ(J・GIII)|優勝:ロードプリヴェイル|父:Woodman|生産:米国・Orpendale & Jim Flem

 夏の小倉の名物重賞小倉サマージャンプ(JGIII)は、単勝1.5倍と圧倒的な1番人気に推されたロードプリヴェイル(牡6歳)[熊沢重文騎手、池江泰郎厩舎(栗東)]が、好位追走から勝負所で進出し、直線アッサリと抜け出して優勝した。勝ちタイムはレコードの3:41.4。

 【JRA日本中央競馬会】 [障害・3歳以上:小倉・芝3390m:ハンデ・晴・良]

 逃げたシンメイロッチがそのまま流れ込んで1 3/4馬身差の2着。6月の未勝利で田中亮騎手に久々の勝利を贈り、昇級戦の前走でロードプリヴェイルの2着に入っていたロングクリムゾンは、中団追走からよく差を詰めたものの、前も止まらず3着まで。

 以下、昨年の阪神ジャンプS(JGIII)2着馬テイエムマッチョが好位から流れ込みの4着、阪神スプリングジャンプ(JGII)を勝って以来のレースとなったマイネルイースターは、先行したものの勝負所で息切れして5着に失速。昨年の東京オータムジャンプ(JGIII)2着以来となったカネトシオペラクンは、休み明けのせいか全く動けず10着。2番人気に推された京都ジャンプS(JGIII)勝ち馬クールジョイは、なんでもないところでポカをする病気が再発し、水濠で落馬、競走中止した。

 勝ったロードプリヴェイルは、父Woodman、母Dance Play(母父The Minstrel)という血統構成の外国産馬で、馬主は「ロード」の冠号でお馴染みのロードホースクラブ。3歳の8月に札幌でデビューし、2戦目の未勝利で2着に3.0秒差をつける衝撃的な勝ち上がりを見せて将来を嘱望されたが、気性面での難しさもあって勝ちあぐねるレースも続いた。それでも昨夏には2連勝でオープン入りしたが、結局オープンでは勝ち星を挙げることができずに今年から障害入り。障害入り3戦目で勝ちあがると、昇級戦の京都ジャンプSこそクールジョイの6着と完敗したが、その後はオープンを2連勝していた。